サイトメガロウイルス核酸定量

臨床的意義
サイトメガロウイルス(CMV)感染症は、先天性CMV感染症、幼児期を中心に感染する後天性CMV感染症、臓器移植患者など免疫抑制剤投与患者における日和見感染によるCMV感染症がある。
特に移植患者ではCMV感染症は極めて注意を要する合併症の一つであり、CMV感染症の早期診断や早期治療の重要性が認識されている。
欧米を中心とした諸外国ではQNAT法を用いたCMV DNA検査が主流だが、本邦ではCMV検査はアンチゲネミア法が主に用いられている(2022年現在)。
しかしながら、CMV感染症の予防的治療薬が保険適用されるなど新たな治療法が導入され、高感度・迅速性・高精度を実現するCMV DNA検査のニーズが急速に高まってきている。

測定方法:リアルタイムPCR法

測定機器:コバス 6800 システム(ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社)(令和4年12月21日から)

測定試薬:コバス 6800/8800 システム CMV(ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社)(令和4年12月21日から)

基準範囲:検出せず

異常値を示す疾患:CMV感染症

採取容器:青/CMV

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