コクサッキーウイルス, Coxsackie virus
測定法: CF,NT法
外注会社:SRL
臨床的意義
コクサッキーウイルスは、直径28nmのpicorna virusに属する一本鎖のRNAウイルスで、形はエンベロープを欠く正二十面体ウイルスである。ウイルスは、咽頭および小腸で増殖し、糞便中に排出される。コクサッキーウイルスは、血清学的にA群は1〜22、24型(23型はエコー9型に分類される)に、B群は1〜6型に分類されている。潜伏期は2〜10日、多くは3〜5日。感染経路は主として経口感染。臨床症状は軽い上気道症状を示すだけであったり、不顕性感染のことも多いが無菌性髄膜炎や中枢神経疾患などの原因となり得る。また、ウイルス血症を起こすことも認められている。コクサッキーウイルス感染で起こる種々の臨床病型は、他のウイルスによっても起こり得るが、臨床症状からどのウイルスが病原となっているかの病原診断は困難である。例えば、髄膜炎においては病原のいかんにかかわらず症状や所見はほとんど同じである。病原を確定し血性型まで明らかにすることは今後の予防対策、疫学的調査に重要な意味をもつ。
基準値
検査方法 | 検査材料、基準値 |
CF・NT | 血清 4倍未満 |
髄液 1倍未満 |
採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管
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