エコーウイルス, Echo virus
測定法: NT,HI法
外注会社:SRL
臨床的意義
エコーウイルスは1〜9、11〜27、29〜34型に分類される。しかしながら、今日コクサッキーウイルスとの区別が必ずしも明確でなくなり、エンテロウイルスの名称のもとに統一して、エンテロウイルス68型以降通し番号で呼ぶようになり、現在72型まで分類されている。また、エコーウイルスによる感染症は中枢神経感染症から皮膚疾患まで多彩な臨床症状を示すが、同様な疾患を惹起するものにコクサッキーウイルスがあり診断に困難なことも多い。エコーウイルス感染症として、無菌性髄膜炎、ヘルパンギーナ、気道疾患、発疹症など多彩な疾患群が知られている。エコーウイルスには多くの型があるが、一つのウイルスが幾つかの疾患の原因となり、一方、一つの疾患が幾つかのウイルスによって起こされるのでウイルス学的検索が重要となる。すなわち、咽頭ぬぐい液、水疱、髄液などからエコーウイルスの分離、同定、PCR、血清抗体価の検査がポイントとなる。
基準値
検査方法 | 検査材料、基準値 |
NT |
血清 4倍未満 |
髄液 1倍未満 |
HI |
血清 8倍未満 |
髄液 8倍未満 |
採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管
関連項目
髄液細胞数
蛋白
糖
IgG
IgM
赤沈
CRP
一般生化学検査