B型肝炎ウイルスコア関連抗原, hepatitis B virus core antigen 
外注:SRL(平成21年3月24日より)


臨床的意義
 B型肝炎の治療は、ラミブジンなどの核酸アナログ製剤の登場により、ウイルス増殖の抑制に優れた効果が報告されています。しかし、投与中止後の肝炎の再燃や、長期投与による耐性株の出現など、新たな問題も認められています。
B型肝炎ウイルスコア関連抗原(HBcrAg)は、HBe抗原、HBc抗原及びp22crと呼ばれるHBVプレコア蛋白の3種類を同時に測定するもので、肝組織中のHBVのウイルス量を反映するとされています。
臨床的特徴としては、ラミブジン治療介入後は、HBV DNAと異なるデータ推移を示すことが報告されています。
本項目は、本年、B型肝炎ウイルス感染の診断補助と治療効果判定の目的として新たに保険収載されました。また、ラミブジン治療の投薬中止時期の指標や耐性株出現予測のモニタリングマーカーとして期待されています。
 

測定方法: CLEIA(化学発光酵素免疫測定法)

基準範囲:2.1 LogU/mL未満(令和4年10月24日より)
     3.0 LogU/ml 未満

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

 

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