B型肝炎ジェノタイプ, hepatitis B virus genotype 
外注:MCM(平成23年8月24日より)


臨床的意義
  B型肝炎ウイルス(HBV)は、塩基配列の違いによりA〜Hの8種類の遺伝子型に分類されます。地球上のエリアにより型の頻度は大きく異なり、日本ではA,B,C,D の4 種類の遺伝子型が認められ、その内の多くをC 型が占めます。逆に他の4 種類(E,F,G,H)はきわめてまれにしか検出されません。HBV の治療に関しては、インターフェロン(IFN)が利用されていますが、加齢に伴う免疫力の低下により、IFN の効きが悪くなることが知られています。しかしながら遺伝子型A 型もしくはB 型に対しては35 歳以上でも高いIFN 治療効果が維持されることから、これらの遺伝子型のウイルス感染患者にはIFN 投与を第一選択にすることが望ましいと治療ガイドラインに記載さ
れました。 本検査は、PCR などの核酸増幅は行わず、サンドイッチ酵素免疫測定法(EIA)を用いて、HBs 抗原のPreS2 領域に存在する4 つの異なる抗原決定基(エピトープ)を検出し、その組み合わせから、遺伝子型A,B,C,D を判定します。本検査のようなHBV 遺伝子型の判定は、B 型肝炎の治療法選択の有用な情報となります。
 

測定方法: EIA

基準範囲: 設定せず

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

 

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