HCVコア抗体価, hepatitis C virus core antibody

試薬製造中止のため(
平成24年3月30日まで


測定法: IRMA法

外注会社:SRL

臨床的意義
 C型肝炎ウイルス(HCV)ゲノム上のコア領域はHCVのようなRNAウイルスの特徴である遺伝子変異の頻度が比較的少なく、その遺伝子発現産物の抗原性も高いことで知られている。そのため、一般にコア抗体はHCV感染において早期に、かつ高頻度に出現する。現在広く利用されているコア抗体測定系としてはC22-3抗体、JCC-2抗体がある。コア領域には全長で約190個のアミノ酸がコードされ、とりわけその前半部(1〜120番)に抗原性の高い配列が数箇所認められる。C22-3抗体およびJCC-2抗体測定系の使用抗原はほぼこの全領域をカバーしている。コア抗体価は血中のウイルス量に伴って変動し、インターフェロン(IFN)療法に伴うHCV-RNAの消長をよく反映する。実際、IFN投与後1年以内にコア抗体価が投与前値の50%以下に低下した症例のほとんどでHCV-RNAの陰性化が認められ、IFN療法の有効性判定の指標となることが報告されている。ただし、コア抗体価とHCV-RNA量との間に一定の量的相関があるわけではなく、あくまでも抗体価の変化率に基づく判定であることに留意したい。

基準値: (-)


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