HIV-1,HIV-2, human immuno deficiency virus Type-1,Type-2


測定法: ウェスタンブロット法

外注会社:BML

臨床的意義
(1)後天性免疫不全症候群(acquired immuno-deficiency syndrome,AIDS)の病原体であるこの新しいレトロウイルス(前記HTLV-[I]と同じ属)は、最初humanT-lymphotropic virus type-[III]、あるいはlymphadenopathy-associated virusと命名された関係で、現在でもHTLV-[III]、あるいはLAVと呼ばれている。しかし1986年にこれをHIV(human immunodeficiency virus)という統一名で呼ぶように、国際的に決められている。HTLV-[III]抗体を有するもの(同時にこのウイルスのキャリアーでもある)は、AIDSならびにその関連患者で80〜97%、無症状男性同性愛者で35〜53%、血友病患者で70〜80%と、いずれも高い陽性率となっている。
(2)この抗体検査のスクリーニング法としてELISA法、もしくはPA法があり、確認用としては間接蛍光抗体法、確認用EIA法、あるいはウエスタンブロット法などがある。
(3)AIDSの潜伏期間は短いもので11〜14カ月、長いもので2〜4年である。そして抗体が出現するのは、初感染後3週間から2〜4カ月の間であり、したがってこのような時期に測定結果が陰性であったとしても感染を否定できない。
(4)結果の解釈で注意することは偽陽性の場合で、ELISA法、もしくはPA法で陽性のときは確認試験をかならず実施する。また逆に偽陽性ということも感度の関係からあり得るので、疑わしいときには再検することも必要である。

適応疾患
HIV-1,2感染症 ・ AIDS(後天性免疫不全症候群) ・ AIDS関連症候群 ・ HIV-1,2無症候性キャリア

基準値: 陰性

採取注意事項:必ずHIV専用容器BML(HIVにて採血後遠心分離し、そのまま冷蔵保存にて提出してください。また、単独検体で提出してください。

関連項目

CD4
IgG
IgA
β2-M
ネオプテリン

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