HIV-1核酸増幅定量, human immuno deficiency virus
測定法: リアルタイムPCR法
外注会社:BML
臨床的意義
感染診断
1)抗HIV抗体陽性の場合
成人では感染と診断するが、15ヶ月以内の小児では感染母体の移行抗体の影響を考えて、HIV(RNA,プロウイルスDNA)検出、T細胞H/Iリンパ球数減少や1つ以上の指標疾患があれば感染とする。1,2型ともに陽性の場合は両型のHIV(RNA,プロウイルスDNA)検出により二重感染を確定する。
2)抗HIV抗体判定保留の場合
ほとんどの場合に非特異的反応であるがウインドウ期やセロコンバージョンの初期に見られることがあるのでHIV(RNA,プロウイルスDNA)検出、p24抗原陽性、1つ以上の指標疾患があれば感染とする。
3)抗HIV抗体陰性の場合
非感染と診断する。ウインドウ期の可能性がある場合には、HIV(RNA,プロウイルスDNA)検出、p24抗原陽性、T細胞H/Iリンパ球数<400/μlで1つ以上の指標疾患があれば感染とするが、2ヵ月後に抗体の再検査もする。
病期診断、経過観察、治療効果判定、予後・予防診断
HIV RNA値増加、T細胞H/Iリンパ球数減少、指標疾患羅患は、病期の進行と相関している。抗HIV RNA値が<400コピー/mlに低下しない場合には薬剤耐性検査も参考にして治療薬を切り替える必要がある。妊娠母体のHIV RNAが10^5コピー/ml以上の場合は、垂直感染の危険性が高いので母体の協力な抗HIV薬治療により予防する。
適応疾患
HIV-1,2感染症 ・ AIDS(後天性免疫不全症候群) ・ AIDS関連症候群 ・ HIV-1,2無症候性キャリア
測定範囲: 20〜107 copy/ml (平成23年10月3日より)
40〜107 copy/ml (平成20年4月1日より平成23年9月30日まで)
4.0X10^2〜7.5X10^5 コピー/ml(平成20年3月31日まで)
基準範囲: 検出せず
相関(平成23年10月3日)
採取注意事項:必ずHIV専用容器BML(B-26を使用し、他項目との検体共用がないよう単独依頼でお願いします。
関連項目
CD4
IgG
IgA
β2-M
ネオプテリン