ロタ抗原 Rota virus


測定法: ELISA法
(平成14年4月1日より)
       赤血球凝集法(平成14年3月31日まで)

外注会社:SRL

臨床的意義
 ロタウイルスは主に乳幼児の急性胃腸炎をおこす重要な病因ウイルスである。ロタウイルスの初感染は,母親からの移行抗体のなくなる生後6カ月から2歳半ぐらいに好発し,その後も感染を繰り返すが重症になることがほとんどなく,2歳半以後に急速に抗体保有率は上昇し,成人の保有率と等しくなってくる。流行時期は,我が国では11〜3月までの冬期であるが,夏期にもまれに発生することがある。臨床的には下痢,悪心,腹痛,嘔吐,発熱などで2日〜1週間以内に回復する。ロタウイルス感染を証明する方法は,患者の糞便中の抗原の検出と血清抗体の上昇の有無を調べることである。糞便中から直接ロタウイルス抗原を検出する方法として,EIA法があり,抗体検査としてCF法がある。抗体検査の場合,急性期および回復期に採血し,抗体価の有意上昇で診断する。

適応疾患
急性胃腸炎 ・ ウイルス下痢症

基準値:陰性

採取容器:SRL(U

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