糞便中ロタウイルス抗原、アデノウイルス抗原検出


臨床的意義
 ロタウイルス及びアデノウイルスは、小児のウイルス性胃腸炎(下痢症)の主要原因である。主な臨床症状は下痢、嘔吐、発熱などであり、また嘔吐や下痢による脱水症状が高頻度に起こり、重症化することがある。特にロタウイルスは感染力が強く、容易に院内感染を引き起こし、乳幼児の収容施設において集団発生が起こる。患者への適切な処置や院内感染防止のため、ロタウイルス及びアデノウイルス感染症を迅速に診断することが重要である。ロタウイルスは、冬季に多いが、アデノウイルスは、年中を通して起こる。

使用キット:クイックチェイサーRota/Adeno (ミズホメディー)(平成30年4月2日より)

検体   :糞便

原理   :イムノクロマト法

所要時間 :10分

判定   :定性

基準値:陰性

従来法との比較

採取容器::採便管 

 

注意事項:

・検体採取後、すぐに測定できない場合は、採取した糞便検体を-20℃で凍結保存する。

・検出感度は、103.4TCID50/testであるため、陰性の場合、便を見て疑わしい場合は、希釈液を調整し、再検を行う。

 

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