カルバマゼピン, CBZ (carbamazepine)
薬剤部(平成25年7月31日まで)
平成25年8月1日より検査部で測定


臨床的意義
 カルバマゼピンは抗てんかん剤であり,中枢神経の抑制をせず抗てんかん作用を発揮する薬剤である。脳の中枢に作用してけいれんを抑制するので,てんかんのけいれん発作を抑え,てんかんに伴っておこる精神神経症状をも抑える。また三叉神経痛の痛みをとる目的でも用いられることがある。また最近は,そううつ病のそう状態にも適用されている。カルバマゼピンの抗てんかん効果は脳内濃度に依存し,末梢濃度と平行関係にあるため血液中濃度を測定することは意義がある。

測定法: CLIA法

測定機器:Architect i2000 SR(アボットジャパン株式会社)

相関(平成25年8月1日)
y=1.014x-0.003  R=0.986(N=100)
 

副作用・中毒症状
眼球振盪、複視、言語不明瞭、うとうと状態、傾眠、めまい、運動失調、嘔気、嘔吐

採取容器:普通試

半減期(h)
連続投与において5〜25h (成人7〜15h ,小児8.5〜19h) 

注意事項
母乳中濃度は血清中の約40〜60%が移行する。
投与開始後〜1ケ月までは自己誘導により薬物代謝が促進される。
蛋白結合率の変化が予想される場合には,遊離型濃度の測定も必要である。
製品名,薬剤名等:テグレトール,テレスミン,レキシン,コダパン 

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