フェニトイン, PHT (phenytoin)
薬剤部(平成25年7月31日まで)
平成25年8月1日より検査部で測定

臨床的意義
 フェニトインは抗てんかん剤であり血中では血漿中蛋白 と約90%が結合しており,遊離型の割合は非常に低く,非線型の体内動態を示し,投与量と血中濃度は比 例しないので,投与量変更に際しては血中濃度測定が必要である。脳の中枢に作用してけいれんを抑制するので,てんかんのけいれん発作を抑える。また抗てんかん作用あるいは副作用は血中濃度の変化とよく相関することから,この薬剤の血中濃度の測定は重要視されている。本薬剤の薬理作用は血清蛋白と結合していない遊離型濃度が反映している。 

測定法: CLIA法

測定機器:Architect i2000 SR(アボットジャパン株式会社)

相関(平成25年8月1日)
y=1.018x-0.250  R=0.997(N=98)
 

副作用・中毒症状 
眼球振 盪、めまい、複視、運動失調、嗜眠状態、言語障害、昏睡、発疹 

採取容器:普通試

半減期(h)
濃度依存: 成人20〜60h,小児4〜10h 

注意事項
母乳中濃度は血清中の約20%が 移行する。
製品名,薬剤名等:ジフェニルヒダントイン,アレビアチン,ヒダントール 

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