テオフィリン, theophylline

平成17年3月28日より外注
OML


臨床的意義

 テオフィリンは気管支拡張作用を持つので気管支喘 息に 用いられる。喘息発作に対し予防的に長期投与する場合と発作時に緊急投与する 場合がある。新生児・未熟児の無呼吸発作に対しても有効で,この場合はテオフィ リンが気管支よりはむしろ呼吸中枢を刺激するために有効とされる。

 
測定方法: 蛍光酵素免疫測定法(平成17年3月27日まで)

測定機器: VIDAS (平成17年3月27日まで)

測定試薬: バイダスアッセイキットテオフィリン(平成17年3月27日まで)


外注(OML)
測定方法:CLIA法(平成17年3月28日より平成18年12月28日まで)
              CEDIA法 (平成19年1月4日より平成23年8月31日まで)
              EIA法(EMIT)(平成23年9月1日より


相関 (平成19年1月4日)

Y=1.0146X+0.2329
r=0.9817   n=80


相関(平成23年9月1日)
 

基準範囲       

10〜20 μg/ml 治療域
20 μg/ml以上 中毒域

副作用・中毒症状
悪心、消化不良、頻脈、嘔吐、脱水、不整脈、洞頻拍、痙攣、昏睡

変動要因
1.急性肺浮腫↑
2.心機能代謝不全↑
3.発熱↑
4.浮腫↑
5.肝硬変 ↑
6.併用薬(アロ プリノール,シメチジン,インフルエンザワクチン,マクロ ライド系抗生物質,プロプラノロール)↑(バルビタール類,イソプロテレノー ル,フェニトイン,リファンピシン)↓
7.喫煙↓
8.高蛋白食↓
9.甲状腺機能亢進症↓

検体採取条件
1.採血時間 経口:徐 放性製剤では投与後4時間,裸錠では投与後2時間(ピーク濃度),次回投与直前(トラフ濃度)静注:負荷投与後30分,点滴開始後4〜6,及び12〜18時間 ピーク到達時間:製剤・剤形により変動
2.乳びにより 測定が妨害を受け,低値となる。

採取容器:普通試

半減期(h)
成人3〜13h,小児3 〜4h 

注意事項

製品名,薬剤名等:アミノフィリン,ネオフィリン, テオドール,テオナ,テオコリン,キヨーフィリン,アネフィリン,キサコリン,イシコリン,テオカルジン

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