トピラマート
外注:LSI(平成23年8月24日より)
 

臨床的意義
 トピラマートは2007年に認可を受けた抗てんかん薬です。本薬剤は@電位依存性ナトリウムチャネル抑制作用、A電位依存性L型カルシウムチャネル抑制作用、BAMPA(α−Amino−3−hydroxy−5−methylisoxazole−4−propionic acid)/カイニン酸型グルタミン酸受容体機能抑制作用、CGABA存在下におけるGABA受容体機能増強作用及び炭酸脱水素酵素阻害作用により成人において抗けいれん作用を示します。また、他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する抗てんかん薬との併用療法にも効果が認められています。本薬剤の血中濃度を測定し適正な投与量を得ることは、十分な治療効果を得るためや副作用の発現を回避するために重要と考えられます。また、腎クリアランスの低下により薬剤排泄の延長が認められますので、腎機能が低下している患者や高齢者に対して投与する場合などには、特に血中濃度の測定による管理をお勧めします。

測定方法:LC-MS/MS法

有効治療濃度:トラフ 5〜20 μg/mL(令和2年4月1日より)

採取容器:普通試

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