ゾニサミド血中濃度, zonisamide
外注会社:LSI(平成27年2月23日まで)測定法: EIA法
平成27年2月24日より院内実施

臨床的意義
1. 作用
 部分てんかん、全般てんかんを抑制する薬剤である。本剤の作用機序は、発作活動の伝播過程の遮断、てんかん原性焦点の抑制等によるものと考えられているが、まだ完全には解明されていない。主として肝で代謝されるため、肝障害時は血中濃度をみながら慎重に投与を行う。また過量投与で、眠気、無気力、脱力感、運動失調や幻覚が出現することがある。健康成人に200mg単回経口投与後の血中濃度は平均5.3時間後でピークに達し、半減期は62.9時間であったという。他の抗けいれん剤との相互作用が認められるので併用する際には注意を要する。また、乳汁中への移行が報告されているので、授乳は中止するのが望ましい。 

2. 禁忌
 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しない。

3. 採血時期
 次回投与直前(トラフ)。
 半減期が長いため、随時採血も可能であるが、比較のため定刻を守る方が望ましい。 

測定法: ラテックス凝集法

測定機器:日本電子BM8040(平成27年2月29日より)

測定試薬:リブリアゾニサミド(住友ベークライト株式会社)

相関
従来法(外注業者LSI:同試薬)との相間
平成27年2月24日

Y=1.03X+0.029
r=0.996
n=76




副作用・中毒症状
皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、再生不良性貧血、無顆粒球症、急性腎不全など

検査法・ 治療濃度範囲: 10〜30 μg/mL

主に用いられる疾患
部分てんかんおよび全般てんかんの次の発作型
1. 部分発作:単純部分発作(焦点発作、自律神経発作、精神運動発作)、複雑部分発作(精神運動発作、焦点発作)、二次性全般化強直間代けいれん(強直間代発作)
2. 全般発作:強直間代発作(全般けいれん発作、大発作)、強直発作(全般けいれん発作)、非定型欠神発作(異型小発作)
3. 混合発作など

採取容器:
普通試

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