岡山大学 法学部

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総会・講演会「地球温暖化と被害者補償」

総会・講演会「地球温暖化と被害者補償」

日時: 2007年 10月 23日(火) 16:00~17:30
場所: 文法経 20番講義室
講師: ダニエル・A・ファーバー 先生
   (カリフォルニア大学バークレー校ロースクール
教授・カリフォルニア環境法政策センターディレクター)

10月23日16時より20番講義室において、本年度法学会総会、および、カリフォルニア大学バークレー校ロースクール教授のダニエル・A・ファーバー先生をお迎えして講演会が開催されました。総会・講演会は、およそ140名の会員が参加されました。

 まず総会では平成18年度決算と平成19年度予算が承認されました。引き続き「地球温暖化と被害者補償」という演題で講演をしていただきました。講師のファーバー先生は、イリノイ大学をご卒業後、裁判官のクラーク、法律事務所でのご勤務を経て、イリノイ大学、ミネソタ大学で教鞭をとられ、2002年にカリフォルニア大学バークレー校に招かれ、現在カリフォルニア環境法政策センターの主任教授をされています。

 講演では、地球温暖化による気候変動、海面上昇などの現実とそれによってもたらされる経済的コストについて、また被害者に対する補償などのコストをどのように温室効果ガスの排出者に負担させていくかという問題について、アメリカや国連補償委員会(UNCC)などの実例を交えて論じられ、温室効果ガスの排出に対する責任に関して企業や諸国の道徳的な責任が重要であることをわかりやすくお話いただきました。

質疑応答における温暖化に取り組む主体に関しての質問にもファーバー先生は悲観的にならずに問題解決に向かって対応していくことの重要性を強調されていました。もっと質疑応答を続けたかったのですが、予定時間を過ぎ夜間主コースの講義時間が迫ってきたので残念ながら講演会は終了させていただきました。その後経済学部会議室にて懇談会も開かれました。こうして総会講演会は、盛況のうちに終わることができました。