岡山大学 法学部

UNIV. TOP
LANGUAGE
ENGLISH
MENU

法学部・法学会合同講演会「アメリカの大学における学士教育・・・ミシガン大学政治学部を例として 」

法学部・法学会合同講演会「アメリカの大学における学士教育・・・ミシガン大学政治学部を例として 」

講師: ジョン・C・キャンベル・ミシガン大学教授
    (現在東京大学社会科学研究所客員教授併任)
日時: 2月3日(土)16:30より
場所: 法学部教官控室(2号館2階の212号室)
言語: 講演は英語(通訳付き)、質疑応答は日本語。
・・・ミシガン大学のロースクールは全米有数であるだけでなく、教授の次男は弁護士で、シカゴ市の公設弁護士(public attorney)を勤めたこともあるため、アメリカの法曹界やロースクールについても、質問があれば興味深いお話が聞けるだろう。

 <キャンベル教授略歴>
1941年 合衆国ニューヨーク市生まれ
1965年 コロンビア大学卒業
同年    同大学大学院進学
1973年 同大学Ph.D取得 (政治学)
同年    ミシガン州立ミシガン大学助教授
1979年 同準教授
1982年 同大学日本研究センター所長
1990年 同大学教授
2006年 東京大学社会科学研究所客員教授兼任

*日本現代政治、比較政治学、政策決定過程、日米の福祉・医療政策比較研究などで著名、アメリカ・アジア学会代表幹事、フルブライト奨学金選考委員など要職を歴任、1994年、How Policies Change: The Japanese Government and the Aging Societyで第9回大平正芳賞受賞。

*今回はルース夫人とともに来岡。同夫人は長くミシガン大学でソーシャルワーカーとして勤務する傍ら、日米の老人問題について多くの研究を行ってきた。東北福祉大学教授を兼務したこともある。

ミシガン大学は、カリフォルニア大学バークレー校と並んでアメリカの州立大学のトップを争う有力大学です。また、研究面では、バークレー校はもちろん、ハーバード大学やコロンビア大学などの世界的な私立大学とも肩を並べ、いくつかの分野では全米第1位にランクされています。

キャンベル教授は比較政治学、特に現代日本政治の研究者として高名な方ですが、今回はお忙しい調査旅行の合間を縫って、岡山大学法学部でアメリカの大学の学部教育について実例を挙げながら説明されました。そして、アメリカでは日本と違って、学生が大学に入った段階では法学や経済学、あるいは理学、農学といった専門が決まっておらず、3年生から専門に分かれていく(各学部に所属する)こと、優秀な学生のための特別プログラムがあること、有力な大学では、教員はほとんど研究上の業績だけで評価される厳しい環境にあること、教員と学生との関係はあまり密接ではないこと、など、たくさんの興味深いお話を伺うことができました。