「リスボン条約の成立――EUの将来とその課題」

日時：2010年2月12日（金）15：00～
場所：岡山大学法学部会議室（2号館2階）
講師：パトリック　ドラ（フランス・ストラスブール政治学院）

本講演会では、2009年12月に発効したリスボン条約の意義・内容・問題点について、ヨーロッパ法およびEU法の専門家であるP.ドラ先生にお話していただく機会をもちました。

まず、第二次世界大戦後のヨーロッパの状況やその後の統合過程などの基本事項の説明から始まり、リスボン条約の成立に至る道のりとその挫折、そして、将来の展望についても踏み込んだお話をしていただきました。
講演は英語で行われましたが、日本語のレジュメがあるほか、初学者が理解しやすいように多数のスライドが用いられるなど、たいへん工夫されたプレゼンテーションでした。当日は約25名の学生が参加し、熱心に聞き入るとともに、講演後は英語で質疑応答するなど有意義なひと時を持つことができました。
外国人講師による講演会は、国際的な視野を広げるとともに、外国語を用いてのコミュニケーションを訓練する絶好の機会であり、岡山大学法学会では今後もこのような場を持つことができればと考えています。ぜひ学生の方々も、積極的に参加してください。