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岡山大学法学部・法学会平成25年度総会・講演会

岡山大学法学部・法学会平成25年度総会・講演会

講師:竹下義樹(弁護士)
演題:「弁護士を生きる」
日時:2013年6月27日(木)14:30~16:00
場所:文法経学部講義棟26番教室

 6月27日,文法経26番教室で法学部と岡山大学法学会の合同講演会が開催されました。講師はつくし法律事務所(京都・東京)所長の竹下義樹弁護士,演題は「弁護士を生きる:なぜ私は弁護士をめざしたのか」でした。
 竹下弁護士は1951年石川県のお生まれ。中学生時代に外傷性網膜剥離で完全失明。点字教科書などで勉強して20歳で龍谷大学法学部に入学。司法試験をめざされました。しかし,当時国は盲人に司法試験の門戸を閉ざしており,竹下さんは,まず点字による司法試験受験を認めるよう法務省と交渉するところからその法律家としての歩みを始められました。
 その努力が実を結んで1974年には点字の六法も作られるようになり,竹下さんは盲人として初めて司法試験に合格されます。その後は,弁護士として一般事件はもとより,障害者の権利向上や福祉の問題にも熱心に取り組まれ,現在は国や日弁連の委員も多数引き受けておられます。また,忙しいお仕事の傍らスポーツでも活躍,なんとロッククライミングやヒマラヤ登山,さらにはモンブラン(ヨーロッパ最高峰)の氷河でスキー滑降までトライされています。
 竹下さんはユーモアも交えながらその弁護士人生を熱く語られました。まさに岡山大学熱中教室。定員400人の26番教室を通路にまではみ出して埋め尽くした学生や教員は,身を乗り出すようにして熱心に講演に聴き入っていました。