岡山大学 法学部

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研究プロジェクト「法システムの再構築」講演会

研究プロジェクト「法システムの再構築」講演会

法学部,法務研究科では,2004年度から研究プロジェクト「21世紀における法システムの再構築」を立ち上げ,プロジェクトの一環として学外から講師を招き,現在の法システムが直面している課題について講演をお願いするとともに,本学教員を交えての研究会を開催しています。今年度は,下記の要領で,神戸大学の大塚先生をお招きし,刑事法をテーマに講演会を開催します。多数の方の参加を歓迎いたします。

日時: 2007年3月15日(木)午後2時~午後4時
場所: 文化科学系総合研究棟2階共同研究室
講師: 大塚 裕史 氏
(神戸大学大学院法学研究科教授)
演題: 「現代的な過失犯事案における判例の変遷と
それに対応するための理論の再構築」

講演会の様子:

講演会(法務研究科の上田信太郎先生が司会を担当)は、教員・大学院生・学部生併せて100名以上という「大入り」状態で行われた。大塚先生からは、ご専門の過失犯についての熱のこもったお話があり、参加者もそのお話に熱心に耳を傾けていた【写真参照】。講演の流れとしては、初学者でも議論になじめるよう、まず過失犯の最も基本的な議論が紹介され、次に、その議論を前提として、重要な過失犯事案についての判例の変遷状況が紹介され、最後に、そうした判例の状況をも踏まえて、過失犯理論の再構築に向けた提言がなされた。
質疑応答では、参加者の教員や学生の側から、熱のこもった意見・感想が述べられ、さらに(かなり高度な内容のものも含め)複数の質問が出された。そして、これらに対し、大塚先生から極めて分かりやすく、丁寧な回答がなされた【写真参照】。

講演会後には、法学部会議室に場所を移し、懇談会が行われた。懇談会(法学部照沼亮介先生が司会を担当)は、参加学生からの質問(率直な意見交換という趣旨にのっとり、内容的な限定は特に設けず)に大塚先生にお答えいただくというスタイルで行われた。その結果、刑法ないし刑罰の目的にまで遡って議論しなければならないような極めて理論的・専門的なものから、ロースクールの選び方・入り方、さらには入学後の勉強の仕方等すぐれて実際的なものにいたるまで、あらゆる種類の質問が出された。そして、ここでも、大塚先生から、率直で、極めて分かりやすく、しかも丁寧で熱のこもった回答がなされた【写真参照】。