センサについて
by I.N. 2004/10/22
センサはそれ自身の出力結果の信頼度を評価する能力を自ら持っていない.
もし持っているならば,その信頼度を加味した結果がそのセンサの最終出力と
なるわけであり,やはりその最終出力の信頼性について評価する能力は持っていない
のである.
上記のことは複数のセンサを組み合わせて(あるいは融合させて)使う場合に重要となる.
複数のセンサを使うとき,センサの数よりも,各センサの出力をどの程度重視すべきか
のほうが重要であり,その判断は上位層の構造(あるいは設計)に完全にかかっている.
複数のセンサを使ったシステムを設計する場合,この上位層の設計(あるいは構造,
あるいは判断)によってシステム全体の能力は全く異なったものになる.
よってセンサは多くあれば良いというものではない.
また,センサが多いことは,周辺環境を含むシステム全体がそれだけ不安だらけで
あることを表しているのかもしれない.
※補足
上のことは,機械的あるいは工学的なセンサを意識して書いたが,
センサと書いた部分に別の言葉を入れても通るかもしれない.
例えば,感覚,評価機関など...