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〒700-8558
岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1

岡山大学脳神経内科概要



岡山大学脳神経内科教室は、阿部康二教授が就任してから22年目という若くて活気に溢れた教室です。世界へ発信しかつ世界をリードできるような、臨床・研究・教育の各分野でのさらなる発展を目指し、教室員一同日夜邁進しています。学外で内科研修や神経内科専門研修を行っている若手医師や学外の関連病院に部長や科長として赴任している医師や同窓会員を含めると、総勢80名ほどの教室となりました。

また特筆すべきこととして2020年1月24-25日に岡山コンベンションセンターにて第43回日本脳神経CI学会を開催させて頂きました。この学会は神経疾患の診断および治療における画像検査の重要性を早くから認識し、脳神経外科、脳神経内科、放射線科や開発技術に携わる様々な分野の研究者が一堂に会して幅広く議論することを目的に設立された学会です。今回は特別講演3つ、シンポジウム8つ、教育講演9つ、口演66演題、ポスター47演題、合計163演題と多数の演題が発表されました。活発な意見交換や議論を通じてお互いの連携を深めることができ、盛況の内に終えることができました。これも御協力頂いた医局員と秘書、関連病院、共催企業の皆様のお陰と、深く感謝いたしております。

人事面に関しては、2019年4月より国立岡山医療センターから表芳夫先生が助教として帰局し、臨床並びに研究を進めております。また出産、育休を経て河原由子先生が復帰し、9月には倉敷平成病院から野村恵美先生が病棟業務に復帰し難しい症例にも対応しています。中国天津から卞之宏君、エジプトからMarwa Atallahさんが研究チームに加わり研究を開始しました。転出者としては、2019年4月より佐藤恒太先生が大田記念病院へ、幡中典子先生が姫路中央病院へ、中野由美子先生が国立岡山医療センターへそれぞれ異動しました。また9月より角田慶一郎先生が倉敷平成病院へ、本年1月には小坂田陽介先生が大西脳神経外科病院に異動しました。また研究面で大活躍していた商敬偉助教が2019年7月より中国桂林省の桂林医学院神経内科に准教授として赴任し、交換留学生として研究チームに加わっていた卞宇婷さんが英語論文を書き上げて中国ハルビンに帰国しました。今後の更なる活躍が期待されます。また教室のおめでたい話題としては、岡本美由紀先生に第3子が、田所功先生に第1子が誕生しました。心よりお慶び申し上げます。

臨床面では、病棟診療においては年間入院患者数400 名を超え(責任病床数18床)、緊急治療を要する急性期脳血管障害や神経免疫疾患、神経感染症から様々な神経変性疾患など幅広い神経内科疾患の診療を担当しています。外来においては、臨床面では専門外来(認知症、脳卒中、パーキンソン、ALS、SCD/MSA、神経免疫疾患、ボトックス治療)のさらなる充実化を目指し、神経内科独自の外来検査を導入し、待ち時間の短縮と効率的な外来診療を目指して努力をしています。特に、患者数増加が著しい認知症については、認知機能などを簡易に評価可能な視線計測装置を導入するなど、基礎研究と並行して新たな診断法・治療法開発を精力的に推進しています。また、多くの神経難病ALS患者に対してedaravone療法を積極的に行っています。このように多様な専門外来の評判を聞いて岡山県外からも多くの患者さんが受診しています。今後もALSや脳梗塞の病態解明や新規治療開発へ向けて更なる臨床研究を継続して行っていく予定です。

研究面では脳虚血グループ、変性疾患/認知症グループ共に多くの論文が出版され、国内・海外での学会発表も活発に行われました。新規治療の開発を目指して現在11名の大学院生・留学生が研究に携わっており、研究室は日夜いつも活気にあふれています。特に2011年に岡山大学神経内科と京都大学の共同研究で原因遺伝子を同定した、小脳失調症と運動ニューロン疾患の臨床的特徴を併せ持つ新たな遺伝性神経変性疾患Asidan(SCA36)について、その病態解明・治療法開発を目指した基礎研究が進行中です。

2019年度のスタッフ業務は、山下が医局長、武本麻美先生が外来医長、菱川望先生が病棟医長、表芳夫先生が教育医長・総務を担当させて頂いております。

2020年5月には岡山で日本神経学会学術大会を開催する予定です。岡山での開催は丁度50年ぶりとなり、参加者が8000人を超える非常に大きな学会を開催することとなり、教室員一同一丸となって、現在準備を進めております。このように岡山大学脳神経内科は脳神経科学の発展に貢献し、国際的な信頼を得る教室となっています。今後も日本だけでなく、世界に向けて発信する教室として、精力的に活動を続けております。

末筆ながら、常日頃よりご支援いただいている同門、関連病院の先生方の益々のご健勝をお祈り申し上げます。今後とも何卒宜しくお願いいたします。

山下 徹 医局長