MOBILITY

岡山大学重点研究分野「次世代モビリティ」
-高効率・高機能次世代モビリティシステムを目指した社会連携拠点の形成-

近年、環境性能に優れる電気自動車をはじめとする次世代自動車、医療現場や家庭での活躍が期待されるロボット、応用が広がっているドローン技術などが注目を集めています。さらにAIやIoTに代表される情報技術と自動車や航空機、ロボット等の移動体(モビリティ)が融合し、移動体そのものの知能化が進んでいます。こうした背景から、これら次世代モビリティを用いた人や貨物の自動輸送やインフラなどの無人点検への期待も高まっています。

岡山大学では、旧来の自動車や航空機などのモビリティ技術にとどまらず、これらをロボット技術や新しい材料・生産技術と融合させた高効率かつ高機能な次世代モビリティシステムの実現に資することを目標として、高いポテンシャルを有する岡山地域の関連産業技術者との産官学連携の推進、および大学が有する機械システム工学分野のシーズの地域産業への活用拡大を図っています。

岡山大学は2013年に、わが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために「研究大学」となる大学・研究機関を選び支援する「研究大学強化促進事業」に、国内19大学のひとつとして選定されています。このような中で、2018年、本学の次世代研究を拓く強みとなる「重点研究分野」を選定しました。さらに、これらを岡山大学の顔となる学術研究拠点、社会実装拠点に育てるため、17の「次世代研究育成グループ」、5つの「次世代研究拠点」を選定しました。

このなかで、次世代モビリティ分野は「重点研究分野」に指定されており、「次世代研究育成グループ」のひとつとして平成30年度および令和元年度に「高効率・高機能次世代モビリティシステム」グループが選定されました。本グループは、本学工学部機械システム系学科の教育研究に携わる教員から構成されており、次世代自動車、生産技術、知能ロボットなど、次世代モビリティに関連する研究を今後さらに発展させることを目標として活動しています。

岡山大学重点研究分野へのプロジェクト提案

  • プロジェクト名:高効率・高機能次世代モビリティシステムの開発研究
  • 該当研究分野:次世代モビリティ
  • 拠点の分類:社会実装拠点
  • PI:神田岳文(工学部・機械システム系学科・教授)
  • 共同研究者:機械システム系学科教員(教授7名、准教授1名、講師1名)

モビリティ(移動体):自動車のみならず、航空機や船舶またロボット等を含む

社会的背景と課題

少子化

  • 人や貨物の無人輸送
  • 橋や配管等インフラの無人点検

既存ロボットより大型 かつ 既存の乗り物より小型

技術的課題の例

  • ロボットの自律制御法の中型ロボットへの拡張
  • ロバストかつ最適なヒューマンインターフェース
  • マニピュレータ搭載
  • 材料の高強度・軽量化
  • 複雑形状加工
  • 形状最適化 etc

既存ロボットより大型 かつ 既存の乗り物より小型

高機能アクチュエータなどはない形状も最適化されていない軽量化は必須

プロジェクト内容とグループの強み

機械システム系学科

機械システム系学科

研究グループの強み

両研究を既に実施 → 両者の連携による高効率・高機能次世代モビリティの創成

既存モビリティ/ロボット技術の連携拠点なし

研究体制

研究体制