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社会学とは?

P1020969.JPG権力と支配、都市化、メディア、民族、国家、環境…。社会学で扱えないテーマはありません! 社会学(Sociology)とは、一言でいえば、「人と人とが織りなしてできる社会関係や事象を理論的・経験的に研究する学問」です。

 具体的には、子育てや結婚、まちづくり、農山漁村での暮らしのほか、アニメ、死生観、同性カップルなど、あらゆる事象をとりあげることができ、実際、卒業論文のトピックスも非常に多様です。

 そうした事象のなかに問題を発見し、それをどう理解したらよいのか、どのような構造的な要因や背景があるのかを考える学問が社会学です。
 つまり、一見個人的と思われる出来事が、実際には社会とつながっていることに着目して、私たちが暮らす社会を理解しようとする点に社会学の醍醐味があります。
 社会学の視点を身につけることで、今まで「当たり前」と思っていた世界が違って見えるようになるはずです。

 そのような社会学の“おもしろさ”をみなさんとともに味わえることを楽しみにしています。

岡山大学・社会学領域の特徴

P1020977.JPG社会調査の方法を習得すれば、こんな調査票があっという間に(?)作れるようになります。 社会学領域のカリキュラム上の大きな特徴は、社会学理論と社会調査の方法の習得を目指していることにあります。

 特に学部教育では、文化人類学領域および社会文化学領域との連携のもと、インタビュー調査のみならず、アンケート調査の方法論、統計解析の手法も習得します。

 そして、実際に現場に足を運び、人々が何を考え、どのように生きているかを直接知ろうとします。社会学は机上の学問に終わりません。

 社会学領域での学びを通して、現代社会において社会人に求められる問題発見力・企画力・応用力・分析力を総合的に身につけることができると確信しています。これらの能力は就職活動における自己PRだけでなく、就職後のキャリアにも大いに活用できることでしょう。

教員紹介

藤井和佐 - FUJII Wasa
大学院社会文化科学研究科・教授
(文学部人文学科・教授 兼担)

専門分野:地域社会学、村落社会学、政治社会学
研究領域:島嶼社会・中山間地域における生活の諸相と地域自治
主要著作:

  • 2009, “Training of Women Leaders in Fishing Communities:The System for Certifying "Women Fisheries Specialists"”, Women in Japanese Fishing Communities, Nakamichi Hitomi ed., Tokyo: Agriculture and Forestry Statistics Publishing Inc., pp88-118.
  • 2011,『農村女性の社会学――地域づくりの男女共同参画』昭和堂.
  • 2012,「生業保障の地域展開~小浜島漁業集落の事例~」杉本久未子・藤井和佐編『変貌する沖縄離島社会~八重山にみる地域「自治」~』ナカニシヤ出版,131-149.

 おもに瀬戸内圏や南西諸島の農山漁村(島嶼部や中山間地域)を対象に、地域リーダーのあり方や住民自治、地域づくり、第1次産業の振興、住民の価値意識に関する調査・研究を行なっており、授業にも活かしています。

八重山の島:都市部と農村部by藤井和佐.JPG沖縄県八重山の島に広がる都市部と農村部の風景。道の駅で地域情報発信by藤井和佐.JPG岡山県内の道の駅にて。地域の特産品やイベントの情報が発信されていた。

卒業論文題目例

  • まちづくりにおける観光-岡山県真庭市勝山を事例として
  • 若者の有機農業への新規就農 ~社会学の視点から~
  • 子育て支援における「つどいの広場」の意味と機能
  • 『魔法少女まどか☆マギカ』から見る現代の思春期の若者のアイデンティティの変容
  • 未婚男女の意識と婚活-岡山市の未婚男女を事例に
  • 地域社会における多文化共生-岡山県総社市の日本語教室を事例に

社会学入門文献リスト

 これから社会学を学ぶ人が読んでおくとよい文献の一例を示します。これらの本を入り口に、幅広い文献にあたって興味を深めていってください。

  • 友枝敏雄・竹沢尚一郎・正村俊之・坂本佳鶴惠 他,2007,『新版 社会学のエッセンス-世の中のしくみを見ぬく』有斐閣.
  • 友枝敏雄・山田真茂留編,2013,『Do!ソシオロジー-現代日本を社会学で診る 改訂版』有斐閣.
  • 那須壽編,1998,『クロニクル社会学-人と理論の魅力を語る』有斐閣.
  • 富永健一,1995,『社会学講義-人と社会の学』中公新書.
  • 竹内洋,2008,『社会学の名著30』ちくま新書.
  • 好井裕明,2006,『「あたりまえ」を疑う社会学-質的調査のセンス』光文社新書.
  • 作田啓一・井上俊編,1986=2011,『命題コレクション 社会学』,ちくま学芸文庫.
  • 長谷川公一・浜日出夫・藤村正之・町村敬志他,2007,『社会学』有斐閣.
  • アンソニー・ギデンズ,松尾精文・小幡正敏・西岡八郎・立松隆介・藤井達也・内田健訳,2009,『社会学』而立書房.
  • 佐伯啓思・柴山桂太編,2009,『現代社会論のキーワード-冷戦後世界を読み解く』ナカニシヤ出版.