ホーム > 教育内容

トピックス "コロナ禍におけるオンライン実習への対応"

新型コロナウィルスの影響を受けて、世界中で行動が制限される事態となっています。特に工学系の大学においては、従来どおりの学生実験を対面で実施することが困難となる状況において、十分な学生への教育を実施するための工夫が求められています。ロボティクス・知能システムコースでは、2年次ならびに3年次の学生実験として、学生が在宅でロボット開発をしながら実施できるようなメニューを用意しています。

学会発表資料はこちら
ロボット教材を活用したリモート実施可能な新しい学生実験メニューの開発[PDF]

教育内容

人工知能を持ったロボットが、人のために役立つ。目指すのは、そんな人と機械が共存する世界。キミの生み出すロボットで、人に幸せを届けよう。

システムを運用、管理する基礎的能力の育成

生産システム工学、管理工学、安全工学に関する専門科目により、システムの運用・管理や知的システムの開発・運用に関する基礎的能力を育成します。

設計・制御の基礎的能力の育成

ロボット工学、制御工学や電子工学に関する専門科目により、ロボットやメカトロニクスシステムの設計、制御に関する基礎的能力を育成します。

人と機械の調和について考える

「工学総合」、「特別研究」や専門選択科目により、人と機械の調和について考え、システムを総合的に開発する能力を育成します。

5つの教育目標

1. 専門的基礎能力と応用能力の養成

システム工学の基礎となる知識を身に付け、工学上の問題解決のため、それらを活用する基礎能力を養います。

2. デザイン能力の養成

実験などを計画し、結果を解析し、それらを工学的に考察する能力に加え、技術者として自ら課題を発見し、解決する能力を養います。

3. コミュニケーション能力の養成

日本語、英語でコミュニケーションを行うための基礎能力(論理的読解力、記述力、発表力、対話力)を養います。

4. 技術者倫理の実践教育

技術者の仕事の社会的な意義と技術の影響および自然に及ぼす効果を理解することにより、社会に対する責任を自覚する技術者倫理について考える能力を養います。

5. 多面的な考察能力の養成

地球環境やグローバル経済、文化を含めた多面的視野と社会的良識を持ち、人間、社会、自然のいずれにも配慮した視点を持ちうる能力を養います。

システム工学コースの講義ピックアップ

メカトロニクス基礎

機械を自動で動かすための基礎科目
身近にある洗濯機やエレベータから宇宙を探査する最先端のロボットまで自動で制御される様々な機械の基礎にあるのがメカトロニクスの技術です。このメカトロニクスの基本となるのが、センサ、アクチュエータ、駆動回路、機構、コンピュータ、制御理論等の要素技術です。これらの要素技術について、その種類や動作原理、概念等を学習します。

ロボット機構学

ロボットを設計するための基礎科目
ロボットや機械がどのようなモータやメカニズムで構成され、どのように設計、制御されるかを理解する科目です。まず、ロボットを構成するリンク機構、歯車機構、伝達機構等の要素について学んだ後、ロボットの種類、駆動、駆動機構等について学習します。次に、ロボットの運動を数学モデルによって記述し、ロボットメカニズムの設計、運動、制御手法を身につけます。

システム工学総合

実際にロボットを動かしながらロボット制御の基礎を学ぶ
お掃除ロボットのように身近なものから工場で働いている産業用ロボットまで様々なロボットがありますが、センサで現在の状態を知り、プログラムでモータを制御して動いています。そのようなロボット制御・開発の基礎となるセンサや制御の知識をプログラミングによりロボットを実際に動かしながら習得します。

システム制御

ロボットの頭脳、それは制御理論
ロボット等の機械システムはどうして目的通りに動作するのでしょうか?それは、制御理論という「動かすための方法論」に基づいて設計されたコントローラがコンピュータ内に実装されているからです。本講義では制御理論の一つである現代制御理論に焦点をあて、その基礎から応用までを学びます。

オペレーションズ・リサーチ

システム管理,システム運用を最適化する
生産システムを管理・運用するに当たり、これらの最適化という概念が重要です。ここに、システム管理、システム運用におけるシステムの設計/運用/制御の問題に関して最適な解を与えるために、問題の本質を表す数学モデルを作成し、適切な解法を用いて解く必要があります。本講義ではいくつかの問題の数学モデルについて解説し、これを理解できるようにします。さらに、それらの数学モデルの解法について講述し、それを用いて最適な解を導出できるようにします。