[授業科目] システム信頼性工学 System Reliability Engineering
[授業科目の区分] 専門科目
[講義番号] 096004
[担当教官名] 鈴木 和彦
[所属] 工学部・教授
[対象学生] システム工学科3年次生
[学期] 前期
[曜日・時限] 月曜日・1限
[講義室] 第5講義室
[選択・必修の別] 選択必修
[単位数] 2単位
[概略] 製造システムの自動化,無人化を実施するためには,システムの高信頼化を達成する事が極めて重要である.この講義では,そうした問題の基礎となる,確率論,信頼度関数,故障率および,直列系,並列系の信頼度について学ぶ.さらに,タイセット,カットセット法による一般系を対象とした信頼度計算の方法論について身につける.
[一般目標] 信頼度の高い設備を設計,維持管理するための基礎として,システムの信頼度を解析するとともに,信頼性設計をいかにして行うかを収得する.
[科目の達成目標]と
[評価方法と基準]
科目の達成目標 評価方法と基準
信頼度関数,故障密度関数,故障率,故障間平均時間の基礎を理解する. 演習(第1回,第2回),中間試験,および,期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,15%.
故障の形態,バスタブカーブ,偶発故障における信頼度関数を理解し,単一素子の信頼計算の基礎能力を身につける. 演習(第3回)および中間試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,20%.
直列系,並列系,待機冗長系の信頼度計算の方法を理解をする. 演習(第4,5,6回)および中間試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,20%.
一般系の信頼度計算法(タイセット,カットセット法)を理解し,信頼度の計算方法を身につける. 演習(第7,8回)および期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,15%.
一般系の信頼度計算法(ベイズ理論の応用)を理解し,信頼度の計算方法を身につける. 演習(第9,10回)および期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,15%.
信頼性設計の基礎を理解する. 期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,15%.
備考:授業での到達目標が達成され,信頼度の解析,システム的に信頼度設計を行うための基礎能力があるかどうかを評価する.授業中にその日の講義内容を理解するための演習を行う.また,2回の試験を行う.評点の配分は,期末試験80,演習20である.
[受講要件] ・ システム工学の概念をよく理解しておくこと.
・微分,積分,線形代数の基礎能力を身につけていること.
・微分方程式の基礎を理解しておくこと.
[履修上の注意] 授業中の私語は厳禁である.遅刻は認めない.
[授業内容]
1回目 信頼性工学の概要
2回目 信頼度関数の誘導,故障密度関数,故障率
3回目 平均故障時間,故障率とバスタブ曲線
4回目 直列系の信頼度
5回目 並列冗長系の信頼度
6回目 二素子並列系,n素子並列系の信頼度
7回目 直列系,並列系組み合わせ系の信頼度
8回目 r-out-of-n systemの信頼度
9回目 試験(第1回目)
10回目 待機冗長系の信頼度
11回目 一般系の信頼度
12回目 タイセットカットセット法
13回目 ベイズ理論
14回目 信頼性設計
15回目 試験(2回目)
[関連科目] この講義の前に学んでおく科目:解析学TU,線形代数学TU,基礎システム論
[JABEE 基準] システム工学科の学習・教育目標のうちの,F:生産システム,ロボットシステムの運用,管理,安全,および,知的システムに関する基礎を理解し応用する能力に対応する.
[アンケート] 全学共通フォーマットの授業評価アンケートを14回目の講義に行う.
[教材] 教科書は「信頼性工学」 原田耕介,二宮保共著 (株)養賢堂 を使用する.
参考となる本は,例えば,「信頼性工学入門」 塩見弘著 丸善(株)など.
[相談時間] 質問,相談は直接来室すること.オフィスアワーは特に設けないが,随時来室可とする.
[連絡先] 工学部5号館4階402号室
内線:8058,Eメールアドレス:kazu◎sys.okayama-u.ac.jp
[備考]  

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