[授業科目] 生産システム情報学,Production Information System
[授業科目の区分] 専門科目
[講義番号] 096013
[担当教官名] 宮崎茂次
[所属] 工学部・システム工学科
[対象学生] 工学部 システム工学科3年次生
[学期] 前期
[曜日・時限] 火曜3限
[講義室] 1番教室
[選択・必修の別] 選択必修
[単位数] 2
[概略] 生産する際,いつ,どの製品を,どの設備で,いかなる作業によって生み出すかという情報(日程計画)が重要である.そこで,単一工程,フロー・ショップ,ジョブ・ショップの日程計画(スケジューリング)を講述する.
最適化解法として分岐限界法,動的計画法(DP)を例題で解く.また,ジャストインタイム(JIT)生産方式およびMRP(Material Requirements Planning)システムの概要を述べる.
[一般目標] 時間的側面の管理手法であるスケジューリングとはどのようなものかを知り,最適解法である分岐限界法および動的計画法(DP)を理解し,解法を使えるようにする.また,ジャストインタイム(JIT)生産方式とMRPシステムを理解する. 
[科目の達成目標]
           と
[評価方法と基準]
科目の達成目標 評価方法と基準
一般的スケジューリングおよび単一工程スケジューリングの解法を理解するとともに,使えるようにする. 中間試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,30%.
フロー・ショップスケジューリングの解法を理解するとともに,使えるようにする. レポート(第1回)および中間試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,15%.
ジョブショップ・スケジューリングの解法を理解するとともに,使えるようにする. 期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,15%.
分岐限界法の解法を理解するとともに,例題で使えるようにする. レポート(第2回)および期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,20%.
動的計画法の解法を理解するとともに,例題で使えるようにする. レポート(第3回)にて評価する.成績に対する評価の重みは,10%.
我が国で開発されたジャストインタイム生産方式を完全に理解する. 期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,10%.
備考:
[受講要件] 無し
[履修上の注意] O.H.Pを使用する.講義に遅れないこと.授業中の私語を禁ずる.
期末試験に電卓持込可.
[授業内容]
1回目
スケジューリングとは
(生産スケジューリングの三分野を説明する)
2回目
オペレーション・スケジューリングとは
(ガントチャートで示す)
3回目
オペレーション・スケジューリングの分類と評価尺度
(3つの分類法で分類,スケジューリング評価尺度の重要性の認識)
4回目
スケジューリング問題の困難性
(スケジューリング問題の困難性の認識)
5回目
単一工程スケジューリングの解法
(3つの評価尺度の解法を示す)
6回目
単一工程の3解法の数値例
(数値例で評価尺度の計算式を示す.また,中間試験を実施する)
7回目
フローショップ・スケジューリングの解法
(2機械最大滞留時間の最小化問題のジョンソン・アルゴリズムを説明する.また,第1回レポートを課し,8回目講義の最初に提出してもらう)
8回目
ジョブ・ショップ・スケジューリング
(ジョブ・ショップ・スケジューリングの解法を説明する)
9回目
分岐限界法とは
(分岐手続,上・下界の計算法を知る)
10回目
評価尺度総絶対納期ずれ時間を使った分岐限界法
(下界の計算法の2式を示す)
11回目
分岐限界法の例題
(例題を途中まで示し,あと宿題にし,それを第2回レポ−トにし,12回目講義の最初に提出してもらう)
12回目
動的計画法(DP)
(総重つき納期遅れ時間最小問題のスケジューリング解法を動的計画法で示す)
13回目
動的計画法の例題
(例題で理解される.第3回レポートを課し,14回目講義の最初に提出してもらう)
14回目
ジャストインタイム生産方式,MRPシステム
(かんばん方式やMRPシステムのメカニズムを知る)
15回目
期末試験
[関連科目] この科目が必要とされる科目は,生産システム管理学である.この講義では,特別研究がこの授業と関連が深いので履修することが望ましい.
[JABEE 基準] システム工学科の学習・教育目標のうちの,F:生産システム,ロボットシステムの運用,管理,安全,および,知的システムに関する基礎を理解し応用する能力,J:大学院自然科学研究科博士前期課程,博士後期課程において,さらに専門的な講義を受け研究を進めるために必要な水準の基礎的知識と応用能力に対応する.
[アンケート] アンケートを行うので、日頃からそのことを頭に入れて受講されたい.
[教材] テキスト:適時に資料をプリントなどで配布する. 
参 考 書:人見勝人,「入門編生産システム工学」,共立出版  
       「経営工学ハンドブック」 日本経営工学会編,丸善 \23,100-
レポートの問題は,OHPで示すか,プリントで配布する.
[相談時間] 講義の終わった後.
[連絡先] 自室番号(総合研究棟308号室),電話番号(251-8223),
電子メール宛先(miyazaki◎et6500.mech.okayama-u.ac.jp)
[備考]

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