[授業科目] | 機械システム実習,Manufacturing System Practice | |
[授業科目の区分] | 専門科目 | |
[講義番号] | 096015 | |
[担当教官名] | 大久保 寛基 | |
[所属] | 大学院自然科学研究科(工学部システム工学科) 助教 | |
[対象学生] | システム工学科・1年次生 | |
[学期] | 通年 | |
[曜日・時限] | 水曜・3,4限 | |
[講義室] | 工学部:15号館8番講義室,工学部:5号館4階RCCS室 (システム工学科・コンピュータ室),および,創造工学センター(19号館) | |
[選択・必修の別] | 必修 | |
[単位数] | 2 | |
[概略] | 前期には,プログラムにより加工を行う工作機械を使うためのNCプログラムを学習する.また,ものづくりに関する講義やビデオ鑑賞などを行う. 後期には,種々の工作機械の原理を理解し,これらを利用して金属加工プロセスを学習する. | |
[一般目標] | ものづくりの設計の基礎的部分を習得する.また,図面を読んで金属を部品に加工し,それを組み立てて製品を作る一連のプロセスを自分で行うことによって,ものづくりとそのシステムの基本を体験することを目的としている. | |
[科目の達成目標] と [評価方法と基準] |
科目の達成目標 | 評価方法と基準 |
ビデオなどを鑑賞し,ものづくりに対する姿勢を習得する. | 課題結果およびレポート(課題)にて評価する.成績に対する評価の重みは,19%. | |
NCフライスのためのプログラムを習得し,各自で考えた図形を工具径を考慮してNCプログラムで作成できる. | レポート(AB,課題)および受講態度にて評価する.成績に対する評価の重みは,20%. | |
旋盤の操作方法・加工原理を習得し,図面通りに端面削り,外丸削り,面取りができる. | レポート(C,D,E,課題)および受講態度にて評価する.成績に対する評価の重みは,36%. | |
フライス盤の操作方法・加工原理を習得し,図面通りに正面フライス加工,穴あけ加工ができる. | レポート(C,F,課題)および受講態度にて評価する.成績に対する評価の重みは,20%. | |
製作したロボットアームを用いて機構学の基本を習得する. | レポート(課題)および受講態度にて評価する.成績に対する評価の重みは,5%. | |
備考: | ||
[受講要件] | 1.工作機械を使用するので,安全について良く学習しておくこと. 2.寸法の確認にノギスを使用するので,目盛りの読みとり方を学習しておくこと. | |
[履修上の注意] | 注意事項や工作機械の使用法などは各実習の際に担当技術専門員が説明するので, その指示に従うこと.特に,工作機械の使用法を誤ると重大な事故,または機具の破損を招く危険性があるため 注意すること. | |
[授業内容] |
30週2コマすべてで実習を行うわけでなく,以下の内容について人員,設備を考えて行う.スケジュールの詳細は,第1回目に配布する. ・説明会(1コマ) 実習の全体説明を行う.また,テキスト,作業服の販売を行う. ・工作センター見学(1コマ) NCフライスの講義の前に,実際のフライスの動作を見る. ・ビデオ鑑賞(2コマ) ものづくりに関するビデオを鑑賞する. ・NCプログラムに関する講義(3コマ) NCフライスで使用するプログラムの説明を行う. (直線・円弧・円移動,工具径補正) ・実習A NCプログラムの入力(3コマ) 自由に図形を設計し,その図形をNCフライスにより削り出すプログラムを作成し,プログラムの入力,動作チェックを行う. ・実習B NC実習(1コマ) 入力したプログラムをNCフライスで実行する.また,あわせてNCフライスの操作方法を習得する. ・実習C 旋盤,フライス,工作センター説明(1コマ) 旋盤,フライス盤の操作説明と工作センター内の他の工作機械の見学を行う. ・実習D 旋盤1(1コマ) ロボットアームモデルの製作 アーム部の製作を行う.(端面削り,外丸削り,面取り,ネジ切り) ・実習E 旋盤2(1コマ) ロボットアームモデルの製作 ジョイント部の製作を行う.(端面削り,外丸,削り,面取り,穴あけ) ・実習F フライス盤(1コマ) ロボットアームモデルの製作 ベース部,ジョイント部の製作を行う.(正面,フライス作業,穴加工,タップ作業) ・機構学講義(1コマ) 製作したロボットアームモデルを用いて,簡単な機構学の講義を行う. | |
[関連科目] | この講義の前に学んでおく科目: この講義で学んだことを必要とする科目:「ロボット工学実験」 | |
[JABEE 基準] | システム工学科の学習・教育目標のうちの,D:システム工学の基礎として数学,力学,物理学,および,機械工学の基礎を理解し応用する能力に対応する. | |
[アンケート] | 授業評価アンケートを行う. | |
[教材] | 教科書:「機械システム実習テキスト」(第1週に販売する) | |
[相談時間] | メールで受け付ける.内容によっては,メールで相談時間を決定する. | |
[連絡先] | 大久保 寛基 (システム工学科)TEL 251-8224 Email: okubo◎sys.okayama-u.ac.jp | |
[備考] |