[授業科目] コンピュータ制御プログラミング Programming for Computer Control
[授業科目の区分] 専門科目
[講義番号] 096018
[担当教官名] ケ 明聡
[所属] 工学部・准教授
[対象学生] システム工学科2年生
[学期] 前期
[曜日・時限] 木曜日・5限
[講義室] 工学部1号館・5番講義室
[選択・必修の別] 必修
[単位数] 2単位
[概略] 機械システムの制御に用いられるマイクロコンピュータとそのプログラミングについて講義する.システム工学実験で用いられるワンボードマイクロコンピュータシステムを例にして講義を行う.2進数などコンピュータの基礎を述べ,Z80マイコンを例にマイコンの構造,命令語,マシン語プログラミングの基礎を講義する.
[一般目標] 今日のすべてのシステムには,コンピュータが不可欠となっている.特に,機械システムは複数のマイクロプロセッサーの組み合わせにより機能が実現されている.本講義では,機械システムに用いられるマイクロプロセッサーについて,その基本構成から応用事例とプログラミング法の基礎までの修得をはかる.本講義の内容はシステム工学実験で確認できる.
[科目の達成目標]

[評価方法と基準]
科目の達成目標 評価方法と基準
マイコンの発達,2進数の表現についてを勉強する. レポート(第1回),設計演習,中間試験および期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,5%.
マイクロプロセッサの構造の解析に応用する能力を身につける. 設計演習および中間試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,15%.
マイコン(ワンボードマイコン)の操作能力を身につける. 設計演習および中間試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,15%.
メモリ,I/Oを理解し,データのやりとり方などの知識を身につける. レポート(第2回)および中間試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,10%.
OSを理解し,マイコンで行われる処理の実行管理などの知識を身につける. レポート(第2回),設計演習および中間試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,10%.
機械語,アセンブラ言語を理解し,プログラムの動きに応じたCPUやメモリなどの動作原理を把握する. レポート(第2回),設計演習および期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,10%.
四則演算と論理演算によるプログラミング能力を身につける. レポート(第2回),設計演習および期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,20%.
プログラムとフローチャートの勉強によって計測,制御システムを設計する能力を身につける. 設計演習および期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,15%.
備考:
[受講要件] 1.システム工学実験でのワンボードマイコンに関する実験について理解しておくこと.
2.「情報処理入門」「情報処理」において,コンピュータにより何ができるかを理解しておくこと.
[履修上の注意] 1.毎回,講義の最後に出席の確認を兼ねた演習を行います.
2.質問は授業終了後,およびオフィスアワーにして下さい.
[授業内容]
1回目 マイコンの発達,2進数
2回目 マイクロプロセッサーの構造(1)
3回目 マイクロプロセッサーの構造(2)
4回目 マイコンの操作法(ワンボードマイコン)
5回目 メモリ,
6回目 I/O
7回目 OS
8回目 中間試験
9回目 アセンブラ言語(1)
10回目 アセンブラ言語(2)
11回目 プログラムとフローチャート
12回目 四則演算と論理演算
13回目 期末試験
14回目 課題プログラミング演習(1)
15回目 課題プログラミング演習(2) (授業評価アンケート)
[関連科目] この講義の前に学んでおく科目:「情報処理入門」,「情報処理」
この講義で学んだことを必要とする科目:「システム工学実験」,
「ロボット工学実験」,「メカトロニクス基礎論」,「インタフェース設計学」
[JABEE 基準] システム工学科の学習・教育目標のうちの,E:情報処理,電子回路,電気回路に関する基礎を理解し応用する能力に対応する.
[アンケート] 授業評価アンケートを行う.
[教材] 教科書:「マイコン応用システムの基礎 ソフトウエア編」
須田健二・依田勝著(共立出版)
参考書:「マイクロコンピュータのすべて」原田益水著(電波新聞社)
「システム工学実験」テキストなど
[相談時間] 金曜日
[連絡先] 居室:総合研究科棟3階301号室 電話番号:086-251-8234
メールアドレス:deng◎suri.sys.okayama-u.ac.jp
[備考] 本講義の内容は,システム工学実験のワンボードマイコンを用いた
実験により,実際に内容を確認することができます.

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