[授業科目] システム解析数学IMathematics for System Engineering I
[授業科目の区分] 専門科目
[講義番号] 096040
[担当教官名] 渡辺 桂吾
[所属] 大学院自然科学研究科・教授
[対象学生] システム工学科・1年次生
[学期] 後期
[曜日・時限] 水曜・2限
[講義室] 一般 B12
[選択・必修の別] 必修
[単位数] 2
[概略] 本講義では1階微分方程 式,定係数線形微分方程式,高次線形微分方程式などの常微分方程式を修得する.常微分方程式はシステムを表現する道具となり,常微分方程式で表現されたモデルはシステムの解析,システムの設計などに用いられ,システムの論理を微分方程式のの形」から学ぶ.
[一般目標] 自然・社会・生物などの現象を微分方程式にして解析を行い,さらに予測や計画の決定に役立てるのがモデリングの目的である.「最初に現象あり」という発想 をもとにし,常微分方程式の必要性や応用を理解する.微分方程式の解法を身につけ,数学がいかに重要であるかを再認識する.
[科目の達成目標]

[評価方法と基準]
科目の達成目標 評価方法と基準
1階微分方程式の一般解と特異解、各種解法 演習課題と中間試験により評価する。成績に対する評価の重みは20%
高階線形微分方程式 演習課題と中間試験により評価する。成績に対する評価の重みは20%
定数係数線形方程式 演習課題と中間試験および期末試験により評価する。成績に対する評価の重みは15%
定数係数連立線形方程式 演習課題と期末試験により評価する。成績に対する評価の重みは15%
1階線形方程式系の解の存在と一意性 演習課題と期末試験により評価する。成績に対する評価の重みは15%
定数係数線形微分方程式の応用 演習課題と期末試験により評価する。成績に対する評価の重みは15%
備考:
[受講要件] なし
[履修上の注意] 数回の講義ごとに演習問題を出題する.数日後に回収するので必ず提出すること.
[授業内容]
1回目 概要(モデル化,定義と用語,微分方程式の幾何学的意味)
2回目 1階微分方程式の一般解と特異解
3回目 1階微分方程式(1):変数分離形,同次形,完全微分形
4回目 1階微分方程式(2):積分因子,変数変換による解法、リカッチ方程式
5回目 高階線形微分方程式
6回目 定数係数線形方程式(同次の場合)
7回目 定数係数線形方程式(非同次の場合)
8回目 中間試験
9回目 定数係数線形方程式(連立方程式)
10回目 定数係数の1階線形方程式系(1)(平衡点,漸近安定性)
11回目 定数係数の1階線形方程式系(2)(級数による解法)
12回目 1階線形方程式系の解の存在と一意性
13回目 定数係数線形微分方程式の応用(I
14回目 定数係数線形微分方程式の応用(II
15回目 期末試験
[関連科目] 微分積分学,力学,システムモデリング,システム制御理論などシステム工学科のほとんど全ての専門科目.
[JABEE 基準] システム工学科の学習・教育目標のうちの,D:システム工学の基礎として数学,力学,物理学,および,機械工学の基礎を理解し応用する能力に対応する.
[アンケート] 工学部共通フォーマットの授業評価アンケートを14回目の講義の終わりに行う.
[教材] 教科書:石原忠重他著:応用数学,改訂版,培風館
[相談時間] 5時以降,随時受付ける(ただし,会議,出張時等を除く)
[連絡先] 自室番号:総合研究棟5階502号室
電話番号:251-8064
電子メール宛先:watanabe◎sys.okayama-u.ac.jp 
[備考]  

BACK