[授業科目] 福祉機械工学
[授業科目の区分] 専門科目
[講義番号] 096057
[担当教官名] 渡辺 富夫,亀川 哲志
[所属] 岡山県立大学情報工学部(教授),岡山大学大学院自然科学研究科(講師)
[対象学生] 3年次生
[学期] 後期
[曜日・時限] 集中講義
[講義室] 未定
[選択・必修の別] 選択
[単位数]
[概略] 本講義では,人にやさしい豊かな福祉社会を支える基盤としての,人と人とのコミュニケーション支援や機械システムによる支援を学ぶ.すなわち,各種コミュニケーションを対象に,コミュニケーションにおける身体性の役割と身体性の共有の重要性を理解し,人と関わる身体的コミュニケーション技術を中心に,福祉を支える機械情報技術について実例に基づいて学ぶ.また,高齢化社会を背景とした福祉機械の現状と災害対応技術としてのレスキューロボットの開発の歴史やいくつかのレスキューロボットの実例を学ぶ.
[一般目標] 人のコミュニケーションの不思議さに感動し,福祉における人との関わりの重要性を理解した上で,情報機械を介してコミュニケーションを支援する身体的コミュニケーション技術を中心に,福祉を支える機械情報技術の基本を修得する.また,今後ますます進行すると予想されている高齢化社会や大規模災害に対する事前または事後の対応策についての理解を深め,今後取り組むべき技術的課題を考察できるようにする.
[科目の達成目標]と
[評価方法と基準]
科目の達成目標 評価方法と基準
身体的コミュニケーションの概念を理解する. 発表とレポートで評価,成績に対する評価の重みは,20%.
福祉における人との関わりの重要性を確認する. 発表とレポートで評価,成績に対する評価の重みは,20%.
身体的コミュニケーション技術の基本を理解する. 発表とレポートで評価,成績に対する評価の重みは,20%.
高齢化社会と福祉機械開発の現状について理解する. 試験とレポートで評価,成績に対する評価の重みは,20%.
レスキューロボット開発の背景と現状について理解する. 試験とレポートで評価,成績に対する評価の重みは,20%.
備考:
[受講要件] なし.
[履修上の注意] 集中講義で開講されるため,土日祝日に講義が実施されることや,3年次以外の必修科目の講義スケジュールと重複する可能性がある.
講義の開講スケジュールは掲示板に張り出すのでよく確認してから受講すること.
[授業内容]
1回目 身体的コミュニケーションに関する講義のねらいと概要
2回目 情報システムとしての人間
3回目 感覚・知覚システムの基礎と感覚計測評価
4回目 ヒューマンインタラクション
5回目 コミュニケーションと身体性
6回目 身体的コミュニケーション技術
7回目 福祉における情報技術
8回目 福祉におけるコミュニケーション支援システムの調査発表[1]
9回目 福祉におけるコミュニケーション支援システムの調査発表[2]
10回目 福祉におけるコミュニケーション支援システムの調査発表[3]
11回目 福祉工学の定義・背景と高齢化社会
12回目 福祉機器の例
13回目 レスキューロボットの歴史,背景,目的
14回目 レスキューロボットの例
15回目 テスト(小論文)
[関連科目]
[JABEE 基準] システム工学科の学習・教育目標のJに対応する.
[アンケート] 最後の講義日にアンケートを実施する.
[教材] 参考書:「身体性とコンピュータ」、岡田・三嶋・佐々木編、bit別冊(共立出版)
    :「人間科学と福祉工学」、山口昌樹,竹田一則,村上満 共著、(コロナ社)
[相談時間] 講義終了後
[連絡先] 渡辺 富夫:岡山県立大学情報工学部情報システム工学科
        電話番号:086-694-2105
        E-mail:watanabe◎cse.oka-pu.ac.jp
亀川 哲志:総合研究棟4階407号室
        電話番号:086-251-8023
        E-mail:kamegawa◎sys.okayama-u.ac.jp
[備考]  

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