[授業科目] システム解析数学II,Mathematics for System Engineering II
[授業科目の区分] 専門必修科目
[講義番号] 096101
[担当教官名] 五福 明夫,矢納 陽
[所属] 工学部システム工学科
[対象学生] システム工学科・2年次生
[学期] 前期
[曜日・時限] 木曜・1限
[講義室] 工学部1号館2階5番講義室
[選択・必修の別] 必修
[単位数] 2
[概略] 本講義では複素変数の関数および確率統計について講義する. いずれもシステム工学科の各専門科目で前提とされる内容である.複素変数の関数では独立変数が複素数になることによって微分可能性など大きく関数の性質が 変わり有用な性質が導出され,確率統計ではランダムな現象の中から有用な性質が導出される.
[一般目標] 複素変数の関数では,複素数の計算,正則関数とは何かの理 解,複素積分の計算,コーシーの定理,定積分の計算への応用を通してシステム工学への応用へ展望する.確率・統計では,なぜランダムな現象を扱うのか,ラ ンダムな現象とは何か,ランダムの中にも規則性があることを示し,システム工学への応用されることを示す.
[科目の達成目標]
           と
[評価方法と基準]
科目の達成目標 評価方法と基準
複素数の計算,正則関数 提出課題3回中間試験により評価する.成績に対する評価の重みは20%
コーシー・リーマンの方程式,複素積分 提出課題2回と中間試験により評価する.成績に対する評価の重みは20%
コーシーの積分定理,定積分計算への応用 提出課題2回と中間試験および期末試験により評価する.成績に対する評価の重みは15%
確率モデル,確率の基本概念 提出課題2回と期末試験により評価する.成績に対する評価の重みは15%
条件付き確率分布,Bayesの定理 提出課題2回と期末試験により評価する.成績に対する評価の重みは15%
確率変数,確率分布の種類 提出課題2回と期末試験により評価する.成績に対する評価の重みは15%
備考:
[受講要件] なし
[履修上の注意] 講義毎に(13回を予定),演習問題を出題する.数日後に回収するので必ず提出すること.
[授業内容]
 1回目 複素数の計算
 2回目 正則関数,コーシー・リーマンの方程式
 3回目 整級数と初等関数
 4回目 複素積分
 5回目 コーシーの積分定理
 6回目 留数
 7回目 定積分計算への応用
 8回目 中間試験
 9回目 確率モデル
10回目 確率の基本概念
11回目 条件付き確率分布
12回目 Bayesの定理
13回目 確率変数
14回目 確率分布の種類
15回目 期末試験
[関連科目] 微分積分学,力学,システムモデリング,システム制御理論などシステム工学科のほとんど全ての専門科目.
[JABEE 基準] システム工学科の学習・教育目標のうちの,D:システム工学の基礎として数学,力学,物理学,および,機械工学の基礎を理解し応用する能力に対応する.
[アンケート] 工学部共通フォーマットの授業評価アンケートを15回目の講義の終わりに行う.
[教材] 教科書:洲之内治男,猪股清二:サイエンスライブラリ理工系の数学3−改訂関数論,サイエンス社
    清水良一:基礎数学叢書11確率と統計,新曜社
[相談時間] メールにより質問を受け付ける
[連絡先] 教官室:総合研究棟{4, 3}階{408, 304}号室
電話:086-251-{8022, 8924}
電子メール宛先:{fukuchan, yanou}◎sys.okayama-u.ac.jp
[備考]