[授業科目] 工学総合−科学技術と人間,
Cultural, Human and Social Aspects in Science and Technology
[授業科目の区分] 専門選択科目
[講義番号] 096108
[担当教官名] 宮崎茂次,則次俊郎,鈴木和彦,他
[所属] 工学部システム工学科
[対象学生] システム工学科・3年次生
[学期] 後期
[曜日・時限] 火曜・4限
[講義室] 工学部1号館2階5番講義室(開講時限、講義室が変更されることがあるので,掲示に注意のこと)
[選択・必修の別] 選択
[単位数] 2
[概略] 現代社会では,工学上の問題は,技術的な問題だけでなく.社会,経済,環境,哲学,心理,国際的 な点も複雑に関連しており,これら多面的な視点から検討しなければならない.本講義では,「科学技術」に関する問題に集中して,多面的な面から講義する. さらに,自主的,継続的な学習能力を併せて育成するために,受講生をグループに分け,「科学技術」に関する問題に関する調査を課題として与え,本講義の後 約1/3において,調査した結果を報告させ,教員および学生とともに討論,採点を行う.
[一般目標] 地球的視点から多面的に物事を考える能力および自主的,継続的に学習する能力を育成する.
[科目の達成目標]

[評価方法と基準]
科目の達成目標 評価方法と基準
8回の講義内容をよく理解し,科学技術と 人間に関して、広く、かつ、多面的に考察すること 8回の提出報告書により評価する.成績に 対する評価の重みは50%
調査された課題内容の発表および発表を批判的に聞くことが出来るか 1回の課題内容の発表,および9回提出報告書により評価する.成績に 対する評価の重みは50%
備考:
[受講要件] なし
[履修上の注意] 第1回目に,受講生をグループに分け,グループ毎に課題を与えるので,最後まで必ず出席するこ と.なお,下記の講義内容の順番は,講師の先生の都合により、変更される場合があるので、掲示に注意すること.講義毎に(8回を予定),報告書を提出させ る.数日後に回収するので必ず提出すること.中間試験,期末試験は実施しな い.成績は提出された報告書および課題内容の発表によって評価する.
[授業内容]
1回目 科学技術と人間に関してどんな問題があるか. この講義の意図するところの説明.レポート課題の割り当て,数名の教員が出席し,グループ毎に,調査方法などについてアドバイスを行う.−担当:宮崎茂次(コーディネータ)
2回目 「TPS/リーン方式とITによるものづくり改革」 −担当:元トヨタ自動車情報事業企画部,黒岩  恵氏
3回目 「トヨタ生産方式における問題解決の進め方」 −担当:首 都大学東京,小谷重徳教授
4回目 課題の調査について指導:システム工学科教員
5回目 「ジャストインタイム生産におけるかんばん方式とその研究」 -担当:広島大学大学院工学研究科,高橋勝彦教授
6回目 「ビジョンシステムの産業用ロボットへの適用」 -担 当:川崎重工業(株)技術開発本部システム技術開発センター,赤松政彦氏
7回目 「人間-ロボットインタフェース技術とその医療福祉応用」 -担当:広島大学大学院工学研究科複雑システム工学専攻,辻 敏夫教授
8回目 「未定」−担当:未定
9回目 「原子力・核燃料サイクル工学概論」−担当:(独)日本原子力研究開発機構 (JAEA),東海研究開発センター核燃料サイクル工学研究所,計画管理室,加藤 浩氏
10回目 「東海再処理施設における安全評価への取組みについて」-担当:(独)日本原子力研 究開発機構(JAEA),東海研究開発センター核燃料サイクル工学研究所,再処理技術開発センター 技術開発部 技術開発課,石田倫彦 氏
11回目 4グループによる課題調査結 果のプレゼンテーション:
課題A:自動車産業の歴史
課題B:自動車開発の現状と未来
課題C:日本経済と自動車産業
課題D:自動車産業と金融混乱
12回目 4グループによる課題調査結 果のプレゼンテーション:
課題E:ジャストインタイム生産方式の研究の現状
課題F:日本の現場 (サービス業を含む)へのジャストインタイム生産方式の導入の現状
課題G:欧米の現場のジャストインタイム生産方式の導入の現状
課題H:ロボットの発展の歴史
13回目 4グループによる課題調査結 果のプレゼンテーション:
課題I: 生産現場でのロボット利用の現状
課題J:医療福祉ロボットの研究開発の現状
課題K:レスキューロボットの研究開発の現状
課題L:宇宙開発におけるロボット研究の現状
14回目 4グループによる課題調査結 果のプレゼンテーション:
課題M:アメリカにおけるロボット開発と利用の現状
課題N:ヨーロッパにおけるロボット開発と利用の現状
課題O:原子力エネルギーと自然エネルギー
課題P: 原子力発電所の安全性確保
15回目 4グループによる課題調査結 果のプレゼンテーション:
課題Q:放射性廃棄物処理と環境
課題R:原子力燃料のリサイクルの現状
課題S:日本の電力とウラン確保
課題T:原子力発電とリスクコミュニケーション
[関連科目]
[JABEE 基準] 基準システム工学科の学習・教育目標のうちの,A:地球環境や国際的経済・文化を含めた多面的な 視点を持って考える能力,J:システム工学の高度な 教育・研究を望む学生に対して,大学院自然科学研究科博士前期課程,博士後期課程で,さらに専門的な 講義と研究を受けるために必要な知識と応用能力に対応する.
[アンケート] 工学部共通フォーマットの授業評価アンケートを15回 目の講義の終わりに行う.
[教材] 教科書は使わない.プリントを配布する.
[相談時間] 電子メールにより質問を受け付ける.
[連絡先] 教官室:総合研究棟3階308号室 宮崎茂次
電話:086-251-8223 (なるべく,電子メールで連絡するこ と.)
電子メール宛先:miyazaki◎sys.okayama-u.ac.jp
[備考]  

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