[授業科目] 特別研究,Thesis Research
[授業科目の区分] 専門科目
[講義番号]  
[担当教官名] 全教員
[所属] 工学部・システム工学科
[対象学生] 4年次生
[学期] 通年
[曜日・時限]  
[講義室] 各研究室・実験室
[選択・必修の別] 必修
[単位数] 10
[概略] 3年次までの教育において学んできた多くの基礎的・専門的知識を総合し,問題の解決を図り,さらに,実際的な工学上の解答のない課題の解決を図り,また,その過程において,自分で課題を見つける能力を身につけ,さらに,広いものの見方,技術者の社会的責任について考える能力,日本語,英語によるコミュニケーション能力を得て,卒業後に技術者として必要な能力を得る.
[一般目標] 4年次の最初に研究室に配属された後1年間にわたり研究室において,教職員からマンツーマンの指導を受け,与えられた課題を解決するための研究活動を自主的に行う.
[個別目標] 1.自分で,あるいは,指導教員の指導により,研究課題や研究の方向性を見いだす.
2.研究課題追求に必要な知識や技法を,図書館,インターネット,研究室図書雑誌を調べて必要な図書,文献を探すことによって修得し,課題追求プロセスの設定,知識の統合と利用,実験装置等の製作,課題の解決等を行う.
3.特別研究の成果をまとめ上げて論文を作成し,内容を簡潔にまとめて限られた時間で分かりやすく発表する.
4.特別研究を計画的かつ自発的に行ない,「特別研究記録ノート」,「卒業研究の達成内容に関する自己点検書」や「特別研究進行状況記録表」(研究室によって異なる)を用いて,研究室での研究時間,研究内容を記録し,自己管理を行う.
5.研究室において行われるゼミ等で,研究状況や成果を発表し,研究室内の討論によって課題や計画の見直しを行う.
6.工学的視点だけでなく,幅広いものの見方,考え方,技術者の社会的責任を自覚する.
[科目の達成目標]

[評価方法と基準]
科目の達成目標 評価方法と基準
工学的視点だけでなく,地球環境や国際的経済,文化を含めた幅広いものの見方,考え方(学習・教育目標Aに関して) 研究活動および卒業論文によって「特別研究達成度評価表」目標A欄において評価し,評価表における重みは3%とする.
技術者の社会への貢献,技術を運用する責任と倫理観を自覚する.(学習・教育目標Bに関して) 研究活動および卒業論文によって「特別研究達成度評価表」目標B欄において評価し,評価表における重みは5%とする.また,4回の技術者倫理に関するレポートを提出し,指導教員によって「合」の評価を得ること.
特別研究の成果をまとめ上げて論文を作成し,内容を簡潔にまとめて限られた時間で分かりやすく発表する.および技術者として基本的に必要な英語によるコミュニケーションができる.(学習・教育目標Cに関して) 研究活動,および,学会発表を含めた卒業論文によって「特別研究達成度評価表」目標C欄において評価し,評価表における重みは12%とする.また,「卒業論文審査会」での「卒業論文審査採点表」において5点満点中3点以上の評価を得ること.さらに,原則としてTOEIC450点以上を得ること.
自分で,あるいは,指導教員の指導により,研究課題を設定し,探求し,「人と機械の調和」について考え,システムを総合的に設計,製作,試験できる.(学習・教育目標Hに関して) 研究活動および卒業論文によって「特別研究達成度評価表」目標H欄において評価し,評価表における重みは50%とする.
特別研究を計画的かつ自発的に行ない,「特別研究記録ノート」,「卒業研究の達成内容に関する自己点検書」や「特別研究進行状況記録表」(研究室によって異なる)を用いて,研究室での研究時間,研究内容を記録し,自己管理を行う.
研究室において行われるゼミ等で,研究状況や成果を発表し,研究室内の討論によって自ら課題や計画の見直しができる.(学習・教育目標Iに関して)
研究活動および卒業論文によって「特別研究達成度評価表」目標I欄において評価し,評価表における重みは10%とする.また,「特別研究進行状況記録表」を指導教員により評価し「合」の評価を得てかつ600時間以上の学習時間を示すこと.
研究課題追求に必要な知識や技法を,図書館,インターネット,研究室図書雑誌を調べて必要な図書,文献を探すことによって修得し,課題追求プロセスの設定,知識の統合と利用,実験装置等の製作,課題の解決等を行う.(学習・教育目標Jに関して) 研究活動および卒業論文によって「特別研究達成度評価表」目標J欄において評価し,評価表における重みは20%とする.
以上より,特別研究の評価方法と基準は,次の5項目により評価し,評価は「合否」とする.
(1) 「特別研究進行状況記録表」を指導教員により評価し「合」の評価を得てかつ600時間以上の学習時間を示すこと.
(2) 「特別研究達成度評価表」において各目標の重みに従って指導教員によって評価し100点満点で60点以上の評価を得ること.
(3) 4回の技術者倫理に関するレポートを提出し,指導教員によって「合」の評価を得ること.
(4) 「卒業論文審査会」での「卒業論文審査採点表」において5点満点中3点以上の評価を得ること.
(5) TOEIC450点以上を得ること.
[受講要件] 3年次末までに,特別研究履修要件単位を取得しておくことは当然であるが,研究室によっては特に望ましいこととして研究室独自の要件が要求されることがあるので,掲示,研究室説明会などで注意して聞いておくこと.
[履修上の注意]  
[特別研究内容] 1.以下の特別研究課題のいずれか1つを履修する.
 A(1):高度安全システムに関する解析,設計
 A(2):知的情報処理による安全管理,安全設計
 B(1):知的制御システムの解析,設計
 B(2):非線形ロバストシステムの解析,設計
 C(1):認知,人間工学に基づく生産システムの最適化
 C(2):作業の分析とロボットシステム化
 D(1):生産企業の効率化
 D(2):サービス機関の効率化
 E(1):ソフトアクチュエータの開発
 E(2):人間支援ロボットの開発
 E(3):ウェアラブルパワーアシストロボットの開発
 F(1):マイクロマシン,アクチュエータ,メカトロニクス,ロボットの解析,設計,製作
 F(2):マイクロセンサ,アクチュエータ,マイクロ機能システムの設計,製作,評価
 G(1):機械システムのマンマシンインタフェース
 G(2):レスキューシステムの解析,設計
 H(1):メカトロニクスシステムの解析,設計
 H(2):移動ロボットの知的動作に関する解析,設計
 H(3):知能ロボットのためのセンサシステムの解析,設計
2.[個別目標]で述べた特別研究の目標を達成し,卒業論文を書き上げ,卒業論文審査会で発表する.
3.「特別研究記録ノート」,「卒業研究の達成内容に関する自己点検書」や「特別研究進行状況記録表」(研究室によって異なる)に,研究室での研究時間,研究内容を記録する.
4.学科共通で年4回の予定で行う技術者倫理に関するレポートを提出する.
5.原則としてTOEIC450点以上を得る.
[成績評価] 次の5項目により評価し,評価は「合否」とする.
1.「特別研究記録ノート」,「卒業研究の達成内容に関する自己点検書」や「特別研究進行状況記録表」(研究室によって異なる)によって,600時間以上の学習保証時間が確認されること.
2.「特別研究達成度評価表」によって,システム工学科の特別研究に関する学習・教育目標の達成度の指導教員による評価が60点以上であること.この評価には,日常の特別研究の取り組み,ゼミでの特別研究の途中経過発表に対する評価が含まれる.
3.学科共通で年4回行う技術者倫理に関するレポート「特別研究?技術者倫理」は目標Bの評価に用いられる.
4.「卒業論文審査採点表」に基づく卒業論文と卒業論文審査会での発表および質疑応答の結果が,他研究室教員も含めた複数教員で総合的に行われた評価が3点以上であること.
5.原則としてTOEIC450点以上を得ること.
[関連科目] 研究室によって異なるので,掲示,研究室説明会などで注意して聞いておくこと.
[JABEE 基準] システム工学科の学習・教育目標のうち,次の5つの目標の達成を特別研究により行う.すなわち,
目標A:地球環境や国際的経済・文化を含めた多面的な視点を持って考える能力,
目標B:技術者として社会への貢献や技術を運用する責任と倫理について考える能力,
目標C:技術者として必要な,日本語によるコミュニケーション能力(論理的な読解力,記述力,発表力,対話力)および英語による基礎的なコミュニケーション能力,
目標H:システム工学科で学んだ知識と応用能力を基に,人と機械の調和について考え,システムを総合的に設計,製作,試験する能力,
目標I:技術者として自立して,与えられた制約の下で,自ら課題を設定・計画・解決し,まとめる能力,および,卒業後も継続して学習する能力.
[アンケート] 卒業時に教育アンケートを行う.
[教材] 研究室指導教員の指示に従うこと.
[相談時間] 研究室指導教員による.
[連絡先] 研究室のスタッフの連絡先を確認しておくこと.
[備考]  

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