[授業科目] 生産システム基礎論,Fundamentals of Production System
[授業科目の区分] 専門科目
[講義番号] 096019
[担当教官名] 村田 厚生
[所属] 大学院自然科学研究科・教授
[対象学生] システム工学科・2年次生
[学期] 前期
[曜日・時限] 木曜・4限
[講義室] 工学部1号館・5番講義室
[選択・必修の別] 必修
[単位数] 2
[概略] 生産システムでは人間(作業者)が機械やロボットとインタラクション(相互作用)し合いながら製品,部品等を製造している.本講義では生産システムにおいて,利益最大化,コスト最小化をはかる伝統的なIE(Industrial Engineering)の手法と人間の働きやすさ向上,製品の使い易さ等につなげる人間−機械系の考え方について講義し,両側面をいかに統合化させて生産システムの最適化を実現するかを習得する.
[一般目標] IE,人間工学両側面からの生産システムの改善法の習得.
[科目の達成目標]

[評価方法と基準]
科目の達成目標 評価方法と基準
生産システムにおける人・もの・情報の流れについて理解する. 授業態度,演習成績,レポートにて評価する.成績に対する評価の重みは,10%.
生産管理の管理手法である工程管理,作業管理,日程 管理,原価管理,設備管理の基礎について理解する. 授業態度,演習成績,レポートにて評価する.成績に対する評価の重みは,10%.
生産システムの評価指標である生産性の定義,および 生産システムの効率化の具体策について理解する. 授業態度,演習成績,レポートにて評価する.成績に対する評価の重みは,20%.
生産管理の基本手法である3S,GT,VA,パレート図,品質管理手法などを理解する. 授業態度,演習成績,レポートにて評価する.成績に対する評価の重みは,20%.
生産管理組織,かんばん方式,自動化手法について理解する. 授業態度,演習成績,レポートにて評価する.成績に対する評価の重みは,10%.
労働生産性向上やエラー防止のために,生産管理における人間工学手法の活用法について理解する. 授業態度,演習成績,レポートにて評価する.成績に対する評価の重みは,10%.
稼働分析,作業研究,工程分析の基本を理解する. 授業態度,演習成績,レポートにて評価する.成績に対する評価の重みは,20%.
備考:レポート,演習に対しては,提出期限を厳守すること.
[受講要件] 機械システム実習,知能システム運用論を履修し,ロボットや工作機械の種類,機能の把握,および各種機械を使った作業方法を習得していることが望ましい.
[履修上の注意] 講義に出席し,積極的に質問等をすること.また,レポート,演習に対しては積極的に取り組み,提出期限を厳守すること.
[授業内容]
 1回目 生産システム,IEとは
 2回目 生産システム,IEにおける人,もの,情報の流れ
 3回目 生産システム,IEの手法(1)−工程管理・日程管理・作業管理−
 4回目 生産システム,IEの手法(2)−3S・GT−
 5回目 生産システム,IEの手法(3)−パレート図・品質管理−
 6回目 生産システムの評価法
 7回目 生産システム効率化の具体策(1)
 8回目 生産システム効率化の具体策(2)
 9回目 生産システム,IEにおける管理組織・かんばん方式・自動化手法
10回目 生産システム,IEにおける人間工学の役割(1)−人間−機械系の考え方−
11回目 生産システム,IEにおける人間工学の役割(2)−人間工学に基づくもの作り−
12回目 稼働分析
13回目 作業研究
14回目 工程分析
15回目 講義全体のまとめ―生産システムの効率的運用―
[関連科目] この講義で得た知識は,生産システム標準化論,画像認識システム学との関連が強い.
[JABEE 基準] システム工学科の学習・教育目標のうちの,F:生産システム,ロボットシステムの運用,管理, 安全,および,知的システムに関する基礎を理解し応用する能力に対応する.
[アンケート] 講義の最後(15回目)に授業アンケートを実施する.
[教材] 村田厚生「人間中心の生産システム論」日本出版サービス(3200円)
[相談時間] 午後5時以降(但し,会議等の予定が入っている時間帯は除く)
[連絡先] 自室番号:工学部5号館3階302号室
電話番号:251-8055
電子メール宛先:murata◎iims.sys.okayama-u.ac.jp
[研究活動との関連] 担当者は,IE・人間工学の専門家である.
[備考]  

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