[授業科目] 基礎システム論 Introduction to Systems Engineering
[授業科目の区分] ガイダンス科目
[講義番号] 910059
[担当教官名] 鈴木和彦
[所属] 工学部教授
[対象学生] システム工学科 1年次生
[学期] 前期
[曜日・時限] 水曜・2限
[講義室] 一般 B12
[選択・必修の別] 必修
[単位数] 2単位
[概略] システムを開発,設計,運用するために,体系的に考え出された理論・手法がシステム工学である。本講では,なぜシステムの概念が必要か,システム工学では何を目的としているか,システム工学の主な手法は何かなどシステム工学の概要を事例を含めて述べ,さらに,企業ではシステム技術者はどんな仕事,活躍をしているか,技術者としての心構えには何が必要か(倫理)を述べる。
[一般目標] 工場,設備,装置では,機械,人,情報,エネルギー,環境などのいろいろな要素が関連して一つのシステムを構成し,その機能を果たしている。これらシステムの概要を理解する。さらにシステム工学の基礎,システム工学的アプローチ,モデル化の基礎を十分に理解し,設備の開発,設計,運用に関するシステム工学的思考,問題解決を身につける。
[科目の達成目標]

[評価方法と基準]
科目の達成目標 評価方法と基準
システムおよびシステム工学概要の理解する. 中間試験,および,期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,10%.
問題解決に必要とするシステムズアプローチを理解し,身につける. 演習(第3回)および中間試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,15%.
システムの認識について理解する. 演習(第4回)および中間試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,15%.
システムの問題定義と概念化について理解する. 演習(第5回)および期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,15%.
システムモデリングの基礎を理解する. 演習(第6,7回)および期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,20%.
システム設計,評価の基礎を理解する. 演習(第2回)および中間試験,期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,15%.
システム応用事例を理解する. 演習(第1回)および中間試験,期末試験にて評価する.成績に対する評価の重みは,10%.
備考:期末の1回の試験結果と授業中の演習により評価する。評価は,試験を70%,レポート,演習を30%とする。
[受講要件] 高校程度の数学の知識があれば,受講に必要な予備知識・科目は特に必要なし。
[履修上の注意]  
[授業内容]
1回目 システム工学とシステムズアプローチ
2回目 システムとは
3回目 システムの問題定義
4回目 システムの概念化
5回目 システムのモデリング
6回目 システム相互関係のモデル
7回目 システム階層構造のモデル
8回目 第1回試験
9回目 システム入出力のモデル
10回目 システムの評価の方法,要点
11回目 システムの事例,ロボット制御システム
12回目 システムの事例,知能化システム
13回目 システム技術者はどんな仕事,活躍をしているか。
14回目 安全と技術者としての心構え
15回目 最終試験のための演習・解説
16回目 最終試験
[関連科目]
[JABEE 基準] B:技術者として社会への貢献や技術を運用する責任と論理について考える能力。D:システム工学の基礎として数学,力学,物理学,および機械工学の基礎を理解し応用する能力。I:技術者として自立して,与えられた制約の下で,自ら課題を設定・計画・解決し,まとめる能力,および,卒業後も継続して学習する能力
[アンケート] 授業評価アンケートを14回目の講義に行う。
[教材] 教科書:「システム工学−機械システム入門シリーズ6巻」岸光男著,共立出版
参考書:「システム知の探求1−決定するシステム」木嶋恭他編,日科技連
[相談時間] 質問,相談は直接来室すること。オフィスアワーは特に設けないが,随時来室可とする。
[連絡先] 工学部5号館4階402号室
内線:8058,Eメールアドレス:kazu◎sys.okayama-u.ac.jp
研究活動との関連 担当教員はシステム安全管理の研究をしており、当該授業とは密接な関連がある.
[備考]  

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