[授業科目] 知能ロボット運用論,Intelligent Robot Management
[授業科目の区分] ガイダンス科目
[講義番号] 910060
[担当教官名] 村田 厚生
[所属] 大学院自然科学研究科・教授
[対象学生] システム工学科・1年次生
[学期] 後期
[曜日・時限] 金曜・4限
[講義室] 工学部1号館・5番講義室
[選択・必修の別] 必修
[単位数] 2
[概略] 人間とロボットの違いや利点・欠点を整理した上で,ロボットの基本機能を説明する.また,知能についての定義や考え方を講義し,知能ロボット実現のための手法を示す.さらに,知能ロボットをいかに有効活用して,人間や生産システムにとってプラスにしていくかを議論する.
[一般目標] 知能ロボットとは何かを理解し,その有効利用のための知識を習得する.
[科目の達成目標]

[評価方法と基準]
科目の達成目標 評価方法と基準
人間とロボットの違いについて理解する.人間による作業,専用機による作業,産業用ロボットによる作業の特徴の違いを理解する. 授業態度,演習,レポートにて評価する.成績に対する評価の重みは,10%.
産業用ロボットの基礎および制御方式の基礎(位置決め制御,経路軌跡制御,力と剛性の制御等)について理解する. 授業態度,演習,レポートにて評価する.成績に対する評価の重みは,10%.
FMS,CAD/CAM,FA,CIM等について理解する. 授業態度,演習,レポートにて評価する.成績に対する評価の重みは,20%.
産業用ロボットの安全管理の基礎として,ヒューマン・エラーの人間工学的側面について理解する. 授業態度,演習,レポートにて評価する.成績に対する評価の重みは,25%.
産業用ロボットの安全管理の実践として,実例を交えて,安全管理規則について理解する. 授業態度,演習,レポートにて評価する.成績に対する評価の重みは,25%.
備考:レポート,演習に対しては,提出期限を厳守すること.
[受講要件] 4年次で「産業用ロボット安全衛生特別教育修了認定」を受けるには,本科目を受講し単位を修得する必要がある.
[履修上の注意] 講義に出席し,積極的に質問等をすること.また,レポート,演習に対しては積極的に取り組み,提出期限を厳守すること.
[授業内容]
 1回目 生産現場でのロボットの利用
 2回目 人間とロボットの違い
 3回目 産業用ロボットの基礎1
 4回目 産業用ロボットの基礎2
 5回目 産業用ロボットの基礎3
 6回目 知能ロボットが備えるべき条件1
 7回目 知能ロボットが備えるべき条件2
 8回目 人間とロボットをいかに共存させるか
 9回目 FMS・CIMにおける産業用ロボット1
10回目 FMS・CIMにおける産業用ロボット2
11回目 産業用ロボットの安全管理-ヒューマン・エラー管理-1
12回目 産業用ロボットの安全管理-ヒューマン・エラー管理-2
13回目 産業用ロボットの安全管理規則1
14回目 産業用ロボットの安全管理規則2
15回目 まとめ−産業用ロボットの適切な運用を目指して−
[関連科目] この科目を修得していることを必要とする科目は,生産システム基礎論,画像認識システム学,生産システム標準化論など知能化生産システム学関連科目.
[JABEE 基準] システム工学科の学習・教育目標のうちの, B:技術者として社会への貢献や技術を運用する責任と倫理について考える能力, F:生産システム,ロボットシステムの運用,管理,安全,および,知的システムに関する基礎を理解し 応用する能力, I:技術者として自立して,与えられた制約の下で,自ら課題を設定・計画・解決し,まとめる能力, および,卒業後も継続して学習する能力に対応する.
[アンケート] 講義の最後(15回目)に授業アンケートを実施する.
[教材] 村田厚生「ヒューマンエラーの科学」日刊工業新聞社(2300円)
*村田厚生「人間中心の生産システム論」日本出版サービス(3200円)
*この教科書は,2年次の「生産システム基礎論」でも使用する.
[相談時間] 午後5時以降(但し,会議等の予定が入っている時間帯は除く)
[連絡先] 自室番号:工学部5号館3階302号室
電話番号:251-8055
電子メール宛先:murata◎iims.sys.okayama-u.ac.jp
[研究活動との関連] 担当者は,IE・人間工学の専門家である.
[備考]  

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