岡山大学 農学部

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日本学術振興会アジア研究教育拠点事業「東アジア有用植物遺伝資源シンポジウム」を開催

2011年10月25日

10月4日から5日にかけて,リーセントカルチャーホテルにおいて日本学術振興会アジア研究教育拠点事業「東アジア有用植物遺伝資源シンポジウム」が開催されました.本事業は,岡山大学と中国科学院昆明植物研究所を拠点機関として,中国雲南省およびその周辺地域において有用な植物遺伝資源を調査・保存し,それらの多様性を解析して評価・開発研究するための研究拠点を諸外国に先駆けて構築し,安全・安心な食料生産のための研究拠点へと発展させることを目的としており,事業開始から3年目となった今年のメインシンポジウムでも中国から10名,学外の日本側研究者11名を集めて,活発な議論や交流が行われました.
 1日目には,長年にわたって東南アジアを中心にフィールドワークを実施してこられた榎本敬准教授に「外来雑草の日本と昆明(中国)への侵入」と題して基調講演をしていただき,続いて,2004年に本学と大学間協定を締結する際,中国科学院昆明植物研究所の所長として岡山にお越しいただいたHao Xiaojiang教授が「Approach on the Discovery of Natural Leads from Plants of Yunnan」と題して基調講演をされました.ポスターセッションを挟んで,午後からは植物化学グループを中心に発表を行ない,本事業の中国側コーディネーターであるLong Chunlin教授やLi Shenghong教授らが講演されました.
 2日目は,農芸化学グループの先生方や雲南大学のLiu Feihu教授の発表から始まり,穀物として重要なイネやダイズ,園芸分野ではトウツバキなどについての各研究発表が行なわれました.最後のセッションでは,新疆農業科学院ハミウリ研究センターのMa Xinli副研究員から新疆におけるメロン・スイカ遺伝資源について発表していただきました.
 2日間を通じて,コアメンバーを中心に総勢80余名の参加者が活発な意見交換を行ない,共同研究の今後について確認しました.また,このシンポジウムにあわせて,今年度も雲南農業科学院薬用植物研究所よりShi Yana助理研究員,新疆農業科学院園芸作物研究所よりAierken Yasheng副研究員を招へいし,共同研究を開始しています.

主催;日本学術振興会アジア研究教育拠点事業「東アジアにおける有用植物遺伝資源研究拠点の構築」
   (コーディネーター;自然科学研究科 加藤鎌司 教授)

【本件問い合わせ先】acore@(@以下はcc.okayama-u.ac.jp を付けてください。)

本事業に関しては,下記URLをご参照ください.

参照リンク

http://www.okayama-u.ac.jp/user/acore/

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