岡山大学 農学部

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「Japan-ASEAN Online Program toward SDGs 2025」を開催

2025年12月22日

 本学が協力し、新潟大学が主催、AUN(ASEAN University Network)および国立六大学連携コンソーシアムが共催した「Japan-ASEAN Online Program toward SDGs 2025」を、12月8~11日の4日間にわたりオンラインで開催しました。本プログラムには、AUN加盟大学および国立六大学(千葉大学、新潟大学、金沢大学、岡山大学、長崎大学、熊本大学)の学生37人(AUN24人、六大学13人)が参加しました。
 テーマである「The Nexus Analysis of Sustainability Issues(持続可能性に関する課題のネクサス分析)」により、参加学生が持続可能性に関する課題のネクサス分析を体験し、SDGs(Sustainable Development Goals:国連が定めた17の持続可能な開発目標)に対する包括的アプローチの重要性を学ぶ内容です。定員50人を大幅に超える478人の参加申し込みがあったことからも、今回のテーマへの関心の高さがうかがえました。
 開講式では、AUNのThanapan Laiprakobsup事務局長が参加学生たちへメッセージを送り、また、本学の鈴木孝義副学長(国際・同窓会担当)・国立六大学国際連携機構長も開式あいさつの中で、参加学生たちを激励しました。
 プログラムでは、新潟大学佐渡自然共生科学センターの豊田光世教授からグループワークの導入となる講義とファシリテーションが行われ、学生たちはグループに分かれて、お互いの文化的背景の違いを理解し合いながら、フードロスの削減、プラスチックの削減、水資源確保と災害レジリエンス対策、スマート環境モニタリングシステムの構築等の実現に向けた具体的な方策について、アイデアを出し合いました。本学からは学術研究院共通教育・グローバル領域の稲森岳央准教授、ハルミルザエヴァ・サイダ准教授が協力教員として参加し、学生たちのグループワークをサポートしました。
 プログラム最終日には、各グループが、課題解決のためのアクションプランについてプレゼンテーションを行い、多様なアイデアを共有しました。また閉講式では、新潟大学の坪井望副学長(国際交流担当)から参加学生に向けて、これまでの積極的な議論と創造的な提案をたたえ、学びを今後の活動に生かし、持続可能で包摂的な社会の実現に向けて挑戦し続けるよう、励ましの言葉をかけました。
 AUNと国立六大学は2013年にパートナーシップ協定を締結以降、サマープログラムによる学生交流等、活発な交流を継続しています。今後も、各加盟大学等と連携した学術・研究交流のさらなる推進が期待されます。

○ネクサス分析
 国連大学の研究所の一つで、ドイツにある国連大学物質フラックス・資源統合管理研究所(UNU-FLORES)が考案した概念的枠組みで、世界的課題の相関性を考慮しながら各課題の解決を目指す方法のこと。ネクサスとは、ラテン語で「関係」を意味する。

○プログラムに参加した岡山大学農学部3年生の官澤明日香さんのコメント
 私がこのプログラムに参加したきっかけは、募集のチラシにあった「nexus analysis(つながりの分析)」について学べるという内容に興味を持ったからです。
 SDGsの問題は一国で解決できるようなものはほとんどなく、世界の国々と協力して解決策を考えていかなければなりません。具体的にはトレードオフの問題がありますが、これらについてベトナムやマレーシア、フィリピンなどそれぞれの国からの視点を共有しあって一緒に解決策を考えました。私のグループは食品ロスの問題について考えましたが、7つのグループのうち自分たちを含め3つが同じテーマについて取り上げていたので、世界的にも問題意識が高いことを知りました。私の専攻は動物栄養学で、将来的には食品に関わる仕事がしたいと考えているので、さまざまな視点からの意見が大きな刺激と励みになりました。
 ディスカッションだけではなく、参加した学生たちと交流できたことも、とても楽しかったです。日本アニメの名ぜりふを一緒に読み上げるアイスブレイキングではそのアニメの話で盛り上がりとても印象的でした!今後もSDGsや国際交流に関するイベントがあれば、積極的に参加していきたいと思っています。



国立六大学連携コンソーシアム
 国立六大学が、自主自立を尊重しつつ連携して、教育・学術研究・社会貢献等の機能を一層強化し、グローバル社会をリードする人材育成の推進と学術研究を高度化することを目的として、平成25年3月に設立されました。

○国立六大学国際連携機構
 国立六大学連携コンソーシアムに設置された、国立六大学間の国際的活動の連携・協力を推進する機構。本学の鈴木孝義副学長(国際・同窓会担当)が機構長を務めています。

【本件に関する問い合わせ先】
 企画部国際企画課
 TEL:086-251-7036

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