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木村 康二教授 (動物生殖生理学) らの研究成果が国際学術誌 「Molecular Reproduction and Development」の表紙を飾りました

卵管は、哺乳動物では受精や初期胚発生が起こる妊娠成立に必須の器官です。卵管内壁に数多く存在する繊毛上皮細胞には、1細胞あたり200 本程度の繊毛と呼ばれる構造があります。この繊毛が子宮方向へ向かって高速にむち打ち運動をすることで卵管内部の液 (卵管液) の流れが作られており、それが配偶子やホルモンなどを輸送して受精をサポートしています。今回、吉本弓華大学院生 (当時) 、木村康二教授 (大学院環境生命科学研究科 (農)) らは、「アドレノメデュリン」というホルモンが卵管液の流速を制御することを明らかにしました。マイクロビーズを卵管内壁上に置いて顕微鏡下で観察すると、卵管液の流れに従ってビーズが移動します。その速度がアドレノメデュリン阻害剤存在下で低下したことから、卵管が分泌するアドレノメデュリンは卵管液の流れを促進していることが考えられました。また、このアドレノメデュリンが作用するために必要な受容体構成タンパク質 「Receptor activity-modifying protein (RAMP) 2」が繊毛細胞にのみ局在することも明らかにしました。本研究成果は 2017 年 8 月21日アメリカの学術雑誌 「Molecular Reproduction and Development」84 巻 8 号に掲載され、表紙を飾りました (http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/mrd.22715/full)。本研究成果は、哺乳動物の生殖生理メカニズムの解明に貢献するものとして期待されます。


論文名:Adrenomedullin regulates the speed of oviductal fluid flow in cattle.
掲載誌:Molecular Reproduction and Development
    Volume 84, Issue 8, August 2017 Pages 712–718
    http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/mrd.22715/full
著 者:Yuka Yoshimoto, Takumi Nishie, Sayaka Ito, Yoshihiko Kobayashi, Yuki Yamamoto,
    Kiyoshi Okuda, Koji Kimura

連絡先:木村康二 
岡山大学大学院環境生命科学研究科(農学部)動物生殖生理学ユニット
Email: kimurak(a)okayama-u.ac.jp
( (a) を @ 変更してください)


Molecular Reproduction and Development (Volume 84, Issue 8) より抜粋