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モモの核割れ発生の樹上判別法の開発について山陽新聞に掲載

 岡山大学農学部果樹園芸学の福田文夫准教授と河井崇助教らのグループは、生研支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業」(うち地域戦略プロジェクト)課題「果物の東アジア、東南アジア輸出を促進するための輸出国ニーズに適合した生産技術開発及び輸出ネットワークの共有による鮮度保持・低コスト流通・輸出技術の実証研究」(研究代表:中野龍平准教授)の研究課題の一つとして、広島大学と共同で「核割れ」障害発生の樹上での検出に取り組んでいます。広島大学が開発した園地で使える音響振動測定装置を用い、その測定値から核割れの判別に成功しています。核割れ果の除去や核割れ発生要因の解明へと発展することにより、モモの高品質化につながることが期待されます。
これらの判別方法や産地での実証について6月21日付け山陽新聞に掲載されました。この実証試験は、赤磐市の3生産者の清水白桃樹で実施しており、音響振動測定装置の判定を基に、核割れしていない果実を摘果せずに残す試験区を設定しました。測定装置のセンサー部を付けた手で、1つ1つ果実を触っていき、測定値から〇(正常果)と判定された果実を残し、×(核割れ果)と判定された果実を取り除きました。取り除いた果実はほとんど核割れしており、この時点での核割れ果の除去の成功が示されました。7月下旬の収穫期には、通常栽培区と比較して核割れ果の混入程度を調査し、今回の樹上判別の有効性を確認します。今後も、広島大学の測定装置開発グループと連携し、より迅速かつ精度の高い判別方法を確立していきます。

「核割れ」障害:種子を包む核が果肉に引っ張られて割れる内部障害。果実発育途中での落果や成熟期の異常につながるリスクを持ちます

【本件問い合わせ先】
 大学院環境生命科学研究科(農)
 准教授 福田 文夫
 TEL: 086-251-8322


生産者と一緒に、音響振動測定装置を用いて核割れの有無を判別。〇と判定された果実のみを残し、着果量調整後、果実袋を掛けて収穫期へ。