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【プレスリリース】またしても、新種と知らずに食べていた!-食用海産巻貝類「シッタカ」の一種、クサイロクマノコガイ-

 東北大学東北アジア研究センターの山崎大志学術研究員、平野尚浩助教、千葉聡教授、および岡山大学大学院環境生命科学研究科(農)の福田宏准教授の共同研究チームは、「シッタカ」と呼ばれる海産食用巻貝の一群バテイラ属(Tegula)に属すクサイロクマノコガイが実は未記載種であったことを突き止め、学名を「Tegula kusairo」と新たに命名しました。この種は従来、一貫してクマノコガイ(Tegula xanthostigma)の種内変異(つまり異名、無効名)と信じられてきましたが、DNA塩基配列や形態・生息環境等の比較の結果、両者は完全な別種と認められます。本研究成果は日本時間12月10日、日豪共同刊行の軟体動物学雑誌「Molluscan Research」にオンラインで掲載されました。
 2017年にはサザエが新種であったことが判明しましたが、今回もそれと類似した事例です。食用とされるごく身近な貝類ですら、分類未確定の種がいまだに少なからず含まれており、貝類の識別・同定・体系化の困難さが改めて浮き彫りとなりました。同時に本研究は、分子系統解析と形態比較等を組み合わせた多角的な検討が、生物多様性の認識に貢献した好例とも考えられます。

詳細は下記URLをご覧ください。

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id799.html