岡山大学 農学部

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【FOCUS ON】酵母が必要としている栄養素を酵母に語らせる技術を開発

2022年02月17日

岡山大学の研究紹介「FOCUS ON」で、学術研究院環境生命科学学域の守屋央朗 准教授の研究が紹介されました。

◆発表のポイント
・ 以前、酵母のそれぞれのタンパク質の機能を 30 倍程度増強した 6000 種類の酵母株を作成しました。
・ 今回、この株を利用して、酵母が様々なストレス増殖環境で必要としているタンパク質や栄養素を体
系的に明らかにする「ADOPT」という技術を開発しました。
・ ADOPT により得られる知見から、酵母の機能や培養条件の改善が期待されます。

 酵母はパンの発酵やアルコール飲料の醸造に用いられる有用微生物です。酵母の保存や利用の
際、酵母は低温や乾燥、高温や高塩など様々なストレス環境に晒されるため酵母の活動が低下す
ることが問題となっています。学術研究院環境生命科学学域の守屋央朗准教授らのグループは、
以前、酵母が持つ 6000 種類のタンパク質それぞれの機能を 30 倍程度増強させた 6000 種類の酵母
株を作成しました。今回、本学大学院生・佐伯 望さんらとともに、この株を利用して酵母が様々
なストレス環境で増殖するために必要としているタンパク質や栄養素を体系的に明らかにする
「ADOPT」という技術を開発しました。この技術で得られる知見にもとづき、ストレスに耐性の
ある酵母やストレスを緩和する培養条件などを作出し酵母の利便性を改善すれば、食品生産性の
向上や製造コストの削減ができると期待されます。

詳細は下記URLをご覧ください(岡山大学記者発表情報)

参照リンク

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/profile/press_info_r3.html

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