3月28日【金】

 今日は午前9時から墳頂部トレンチの埋め戻し開始の予定だったので、それまでに残りの作業を終わらすために墳頂部トレンチの面々は朝5時半に宿舎を出発しました。今朝はほとんど寒さは感じられず、もうすっかり春だなあと思いました。
 墳頂部トレンチは昨日に引き続き、玉の図面への記録・取り上げを行いました。それに併行して昨日検出した石室内北側の床の上の赤色の顔料周辺の清掃を行い、写真を撮りました。また、昨年から確認されていた矢羽の取り上げも行いました。さらに馬具があった場所から、新たに遺物が見つかり、最後の最後まで気の抜けない現場でした。
 最終的に墳頂部の作業が終了したのは、昼過ぎでしたが、無事に作業が終了して全員がホッとしているようでした。
 昼休みの後、いよいよ墳頂部トレンチの埋め戻しが始まりました。作業開始直前、全員が墳頂部トレンチに集まり、石室に最後の別れを告げました。勝負砂古墳と付き合いの長い先生や4回生、3回生は一層名残惜しそうでした。
 結局夕方の作業終了までに石室は完全に見えなくなってしまいましたが、まだ3メートル以上埋め戻さなくてはいけないので明日以降も気合を入れて頑張りたいです。

作業用の足場を取り除いた後の石室。埋め戻してしまうので石室全景がみれる最後の写真です。
石室内は正土で埋め戻しました。

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