3月27日【木】

今日は午後から雨の予定だったので、朝早くから作業を始めました。早朝の勝負砂古墳での作業はとてもすがすがしいものでした。午後から雨の予定でしたが、夕方作業が終わるまでほとんど雨は降らず、作業するにはとてもよい天気でした。
 墳頂部トレンチでは、西小口外側タチワリは図面に記録したことに間違いがないかどうか確認し、最終的な図面のチェックを行いました。また石室の北西隅で見えていた玉を図面に記録して取り上げていきました。玉はまだ残っているので引き続き図面への記録・取り上げを行っていきます。また、石室内北側の床の上にのっている粘土の中で赤色の顔料が石室の北西隅の辺りから東へ続くことがわかったので、検出しました。
 後円部東第2トレンチでは、土層の重なりを図面に記録し、土層の色調や礫の混じり具合などの情報を記録しました。第3トレンチでも土層の情報を記録しました。その後、両トレンチを埋め戻し、晴れて後円部東第2・3トレンチの作業は終了ということになりました。
後円部東第2・3トレンチの面々は土まみれになりながら、作業が無事終了したことを抱き合って喜び合った次第です。
 本日の作業は日が完全に沈むまで行われました。いよいよ明日から墳頂部トレンチの埋め戻しが始まります。それまでに残りの作業をおわらすために、墳頂部トレンチの面々は明日も早朝からでるようです。いびきがうるさい人もいますが、明日に備えて今日はぐっすり寝たいと思います。

石室内の北西隅で検出されている玉。ドーナッツ状に見えるものが玉です。大きさは直径で約5mmくらいです。
トレンチの埋め戻しの様子。土をトレンチにもどしてよく踏み固めながら埋めていきます。

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