2月28日【木】                                            

 昨日の夜から宿舎に泊まりこみ、いよいよ調査が始まったと気合も十分に入っている二日目です。今日は力仕事が主ということもあって、みんな朝ごはんをたくさん食べて現場に向かいました。
 昨日に引き続き、石室の中まで埋まっていた土のうを取り除きました。石室は、南壁の石室外側の一部の粘土が流出していることを除けば、昨年とほぼ同じ状態で残っていました。石室の状態が一番の懸念事項でしたが、ひとまずは壊れていないことが確認できたので安心しました。
 また、調査に使う杭の位置や高さがこれまでの年とどの程度ずれているのか、確認作業を行いました。それによって石室内の発掘範囲を決定する予定でしたが、昨年との対応をとることが難しく、明日に持ち越しになりました。
 段築確認を目的とした後円部東第2、3トレンチは、調査範囲を仮設定しました。
 また、石室が露出した古墳の航空写真を、ラジコンヘリを使って撮影しました。撮影は、ラジコン機による空撮で有名な堀家純一氏にご協力いただきました。上空からの古墳の撮影はこれまでの調査の中でも初の試みで、調査団としても興奮しました。
 明日からは本格的に掘る作業に入っていく予定です。

ラジコンヘリによる石室撮影
土のう除去後の石室

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