No.1

1997年3月1日  岡山大学考古学研究室 定古墳発掘調査団


 今年も岡山大学考古学研究室による定東塚・西塚古墳の発掘調査を行います。 一ヶ月の間お世話になりますが、よろしくお願いします。
 今までの調査で多くのことが判明しましたが、今回はそれらをふまえて最終的な発掘調査を行います。
 この古墳に眠る人は、一体どのような人であったのでしょう。 当時の人々は、どんな思いでこの古墳を見つめていたのでしょう。 そして、なぜここに古墳が造られたのでしょう。私達はこの調査を通じて、少しでもそれらの答えに迫ることを、目指しています。
 春は名のみの寒さですが、ぜひ見学にいらして下さい。そして、当時の情景を少しでもまぶたに浮かべていただけるならば幸いです。

 

今回発掘する場所



西塚から出土した遺物は?




(左)鏃(やじり)
 矢の先につけるもので、このようにいろいろな形のものがたくさん出土しています。 葬られた人とどんな関係があるのでしょうか?


(右)轡(くつわ)
 馬の口に噛ませて、手綱(たづな)を結びつけます。 これは左右の長さが違うものですが、どのような意図で作られたのでしょうか?


(左)鞘尻(さやじり)  刀の鞘(さや)の先につける金具で、一部に漆を塗っていたようです。どんな刀を納めていたのでしょうか。


(右)土器  非常に高い温度で焼かれた須恵器(すえき)や、 それよりも低い温度で焼かれた土師器(はじき)が数多く出土しています。 種類も色々です。古墳に葬られた人のために供えられたのでしょう。


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 ・このニュースは、古墳の周辺にお住まいの方や、現場に来て下さったみなさんにお配りしているものに、インターネット上で公開するために再編集を加えたものです。