(3)乱用薬物(覚醒剤,違法ドラッグ)の神経毒性と防御
これまでに,ドパミン神経作用薬,特に乱用規制薬剤の覚醒剤メタンフェタミンやMDMAの神経毒性について,核内移行とキノン体生成という新たな毒性発現機構を見出してきました.また,近年青少年の間で乱用されている違法(脱法)ドラッグの社会医学・神経科学・教育学の融合的研究機構の構築を施策し,麻薬・指定薬物規制の科学的根拠となる違法ドラッグの神経毒性を明らかにしました.現在,これらの違法(脱法)ドラッグの麻薬指定・規制に向けた構造-神経精神毒性相関を明らかにする簡易多剤スクリーニングシステムの構築を目指しています.