学生・研修医の皆さんへFor Students & Residents
先輩からのメッセージ
増井 貴嗣 (2021年 東海大学卒)
現職:香川県立中央病院 医師
略歴:2021年 東海大学卒業
耳鼻咽喉・頭頸部外科に興味を持っていただいた学生、研修医の先生に向けてメッセージを書かせてもらいます。私は2021年に東海大学を卒業し姫路聖マリア病院で初期研修を行いました。その後2023年に岡山大学耳鼻咽喉・頭頸部外科に入局し、今年で耳鼻科医として3年目になります。今は香川県立中央病院で勤務しています。
耳鼻咽喉・頭頸部外科医になろうと決めたきっかけ
私の父も耳鼻科医でしたので、学生のころから外科系の分野に興味を持っていました。それでも反抗期の終わっていなかった私は最後の最後まで他の科と迷っていました。そんな時に初期研修を過ごした病院で医局員の先生に熱心なお誘いをいただき、今となっては耳鼻科医として働いております。そんな流されたように耳鼻科医になった私が考える耳鼻咽喉科の最大の魅力は、何といっても多彩な手術です。大きく分けて耳、鼻、頭頸部と多岐に渡り、手術時間も10分程度のものもあれば再建手術を伴う大きな手術もあります。手術の方法も内視鏡や顕微鏡もあればオープンもあり、症例毎に最適な手法を検討する必要があります。毎回新しい経験をさせていただき、刺激的な毎日をおくれます。
専攻医としての大学病院/市中病院での生活
入局後はほとんどの方が大学病院での研修から始まります。もちろん初期研修医と比べると仕事量は多くなるでしょうし、大変なこともありますが、手術症例は多く、同期と親睦を深めながら切磋琢磨できる環境だと思います。大学病院は当番制なのでオフの時間も比較的確保しやすく、かく言う私は先輩医師と毎日飲み歩いていました。オンとオフの切り替えも大事なことです。二日酔いなく日々の仕事を頑張りましょう。
市中病院での仕事となると一変します。大学病院では比較的受け身の仕事が多かったのに対して、市中病院では日々の外来や執刀症例の割合が増えてきます。初診から関わり、治療計画の立案、手術執刀、経過のフォローは主治医になって初めてする経験です。責任も増してきますが、日々ご指導いただきながら自分が成長しているのが感じられます。
入局を考えている皆さんへのメッセージ
学生や初期研修医の皆さんは卒後3年目以降の仕事や生活に不安を感じることもあるかと思います。当医局は関連病院も多く、働き方も様々で多様性に富んでいますので、まずは見学にお越しください。実際に目で見て、気になったことを聞いてみてください。皆さんの疑問や不安の手助けになるかと思います。一緒に働ける日を楽しみにしています。