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「第10回岡山弁護士会・岡山大学法学部共催 ジュニア・ロースクール岡山」の開催

【概要】


 2014年11月23日(日)に、岡山弁護士会と岡山大学法学部の共催で、第10回ジュニア・ロースクール岡山を開催しました。 これは、中学生・高校生を対象に、法的なものの考え方を学んでもらう目的で毎年開催しているものです。 今年度は10周年記念ということで、午前に法教育シンポジウムを開催しました。午後は、中学生8人、高校生9人、計17人の生徒に参加していただき、 第1限「『契約』について考えよう」では、法学部学生が作成した教材を用いて、第2限「刑事裁判を考えよう~こんな「証拠」アリですか?」では、弁護士の先生による授業で、4人程度のグループで話し合い、考えてもらいました。 各グループには、法友会と法教育演習の学生がチューターとして参加し、グループ討議の助言をしました。

一 内 容



午前
 別記載のシンポジウム報告をご参照ください。

午後

第1限 「『契約』について考えよう」
 様々な契約の事例を通して、どのような場合に買主が取り消しをすることができるかを考えてもらい、契約における消費者や売主の利益を保護する必要性について学んでもらいました。まず①対等な立場で行われる基本的な売買契約の事例からはじめ、②買主が未成年者の事例、③未成年者でも小遣いの範囲で購入する事例、④オンラインで成年であると誤認させる事例、⑤オンラインゲームの高額課金の事例まで、と少しずつ複雑にすることで、契約の考え方を順次理解してもらいました。

第2限 「刑事裁判を考えよう ~ こんな「証拠」アリですか?」
 強盗殺人罪が疑われる事件で、警察官が、令状もまだ発付されないまま強引な方法で捜査をした結果、犯人と断定できる決定的な証拠を発見した時に、刑事裁判においてその証拠を使って有罪としてよいのかという問題について、仮想事例を基に検察官・弁護人そして最後に裁判官の立場で具体的に考えてもらいました。グループでの議論等を通して適正手続や令状主義といった憲法上の重要概念についての理解を深めてもらうとともに、広く手続的正義についても考えてもらうきっかけとなりました。

二 参加した中学生・高校生の感想


 参加者にはアンケートに回答してもらいましたが、全体的に、「わかりやすかった」、「楽しかった」、「深く学ぶことができた」という回答が多くありました。

 第1限では、次のような感想がありました。「アニメーションで分かりやすい説明で、とても楽しく授業を受けることができました。」「契約についてあまり知らなかったので、新しい知識が増えてうれしかったです。」「普段の学校の授業ではできない深いところまで学ぶことができてよかったです。」

 また、第2限では、次のような感想がありました。「実際に検察官のようになって議論できたことがとてもうれしかった。」「刑事裁判はもともと興味があるものだったので、いろいろ学べてよかったです。」「大学でもっと刑事裁判について学んでいきたいと思いました。」

三 法学部学生がチューターとして助言


 今回のジュニア・ロースクールでも、第1限については法学部のゼミで法教育を学んでいる学生、第2限については学生サークル「法友会」に参加している学生に教材づくりの段階から参加してもらい、当日はチューターとしてグループの中で助言してもらいました。法学部生にも、大学で学んだ法的知識を応用・活用する能力や、コミュニケーション能力と問題解決能力を高めてもらうために、法学部教育の一環として行われました。